研究課題/領域番号 |
10182224
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
飯田 滋 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (30012777)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1998年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | アサガオ / マルバアサガオ / 易変性変異 / 転移因子 / Ac / Ds / En / Spm / Tpn1 / Tip100 |
研究概要 |
江戸時代に自然突然変異体として分離されたアサガオの多くの変異は、我々が既に単離したTpn1類縁因子の挿入による変異であり、また、易変性の変異形質を示さずに安定な変異であると考えられる変異の中にも、ジーンサイレンシングにより挿入されたTpn1類縁因子の転移脱離能が抑えられたために、一見安定な変異であると従来考えられていた変異もあることを強く示唆する結果を得た。事実、極く最近になって、安定な白色花を咲かせると考えられていたr-1変異は、アントシアニン色素生合成に関わる遺伝子内にTpn1類縁因子が挿入した変異であるが、Tpn1類縁因子の転移脱離能が抑えられたため白色花となることも明らかにすることができた。それ故、本研究に関わる変異の同定にTD(Tracsposon Display)法が有効であると思われる。そこで、黄緑地の濃緑のセクターの斑入り模様の葉が出るアサガオの易変性「松島」y(yellow-mutable)変異より生殖細胞復帰変異体を分離して、特定のEn/Spm系転移因子の有無を指標にして易変性「松島」変異の同定を現在試みている。 アルバアサガオの易変性「緑黄葉」y1(yellow leaf)変異は、黄緑の地色に体細胞変異による濃緑のスポットやセクターの葉が生じる易変性変異で、斑入り模様の激しさは易変性「条斑」変異による花の絞り模様と連動するので、花の易変性「条斑」変異に関与したAc/Ds系の転移因子であるTip100の類縁因子が易変性のy1変異にも関与しているものと思われる。そこでこの易変性y1変異についても、生殖細胞復帰変異体を分離、Ac/Ds系転移因子を指標とした変異の解析を行いつつある。
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