研究課題/領域番号 |
10201206
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
瀧田 佳子 (滝田 佳子) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40154950)
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研究分担者 |
有賀 夏紀 埼玉大学, 教養学部, 教授 (20114358)
恒吉 僚子 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50236931)
能登路 雅子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70164712)
廣部 泉 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (80272475)
藤田 文子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (50147005)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
21,700千円 (直接経費: 21,700千円)
2002年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2001年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2000年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1999年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1998年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | アメリカ / アジア太平洋 / ジェンダー / 文化変容 / 比較文化 / エスニシティ / アジア系アメリカ人 / 多文化主義 / アメリカ文学 / アメリカとアジア / アメリカ文化 / 日米関係 / 比較文学 / 太平洋 / 女性史 / 日系人文化 / 教育 / 日系人文学 |
研究概要 |
平成14年度は、最終年度として、文化接触・文化融合班は五年間の調査・研究の集大成となるべき成果公開にむけての針をたてることから出発した。一年後に出版予定の『太平洋世界の文化とアメリカ』は、この新領域の理論的枠組み形成、歴史的パースペクティヴ、将来への提言まで視野にいれ、ジェンダー、教育、文化変容と文学の各分野の研究を有機的に総合化することをめざすものとする。そのために研究分担者のお互いのテーマのみならず、他の班の研究との関連性も重視しなければならないだろう。 今年度教育関係では、Edward Beauchamp教授をお招きして、「21世紀の国際交流と短期留学」と題するセミナーをおこなった。お雇外国人研究者としても著争なボーシャン教授は、新しい文化交流ともいうべき、年齢も目的も多様な留学の可能性について提案された。 さらに、当班の活動をしめくくる意味で、公開シンポジウム「Transcending the Pacific-変容する文化風景と日米」を開催した。講師の吉原真理氏(University of Hawai'i)は"Embracing the East : White Women and American Orientalism"でアメリカ白人女性の東洋観を論じ、ジョゼフ・ヘニング氏(Prof. Joseph Henning, Saint Vincent College)は"Outposts of Civilization : Race, Raligion, and the Formative Years of American Japanese Relations"の中で、日米関係における人種と宗教といった新しい論点を提示した。コメンテイターは廣部泉氏(北海道大学)。多数の聴衆から活発な意見も出て刺激的な会であった。(司会 瀧田佳子、2003年2月3日、東京大学大学院総合文化研究科) 本年度は、これまで未知の分野であったアメリカとアジアを含む太平洋世界の文化について得た知見を検討しつつ、目標とした研究の完成に努力した。研究代表者と分担者全員が海外の様々な学会で発表したことも意義深いと思う。今後われわれの研究がこの地域の文化と相互理解に貢献できることを願っている。
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