研究課題/領域番号 |
10204101
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研究種目 |
特定領域研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
渡辺 興亜 (渡邉 興亞) 国立極地研究所, 所長 (60111861)
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研究分担者 |
本堂 武夫 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (60109494)
青木 周司 東北大学, 理学部, 助教授 (00183129)
藤井 理行 北極圏環境研究センター, 教授 (20125214)
神山 孝吉 国立極地研究所, 研究系, 教授 (70135507)
庄子 仁 北見工業大学, 工学部, 教授 (50201562)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
29,600千円 (直接経費: 29,600千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
1999年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1998年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 氷床深層コア / ドームふじ / 氷期サイクル / 陸海域起源物質 / 大気微量気体 / 氷床コア / 環境・気候指標シグナル / 氷床コア年代 / 基本解析データ / ドームふじ深層コア / 氷床掘削技術 / 国際共同研究 / 氷期・間氷期サイクル / 総合解析 / グリーンランド / 南極 / データベース / ニュースレター / メーリングリスト |
研究概要 |
1.南極ドームふじで掘削された2500メートルの深層氷床コアを解析し、南極における過去32万年の気候・環境変動を研究した。その結果、過去32万年をカバーする3回の氷期サイクルにおける気候変動の詳細が明らかになった。さらに、この3回の氷期サイクルにおける気温変動は10万年、4万年、2万年周期の類似した変化パターンを持つこと、変動の人服が3回の氷期サイクルの中で異なることが明らかになった。さらに固体微粒子、海塩起源物質、海洋生物起源物質、大気微量気体等の濃度が気温と連動して変化することも明らかになり、その変化の詳細な解析から、氷期サイクルにおける気候変化と陸海域環境変化、大気環境変化との相互作用が明らかになった。 2.ドームふじコアの火山灰の分析から、火山灰の起源を特定した。また、火山灰の多くが氷期の寒冷期、あるいは寒冷期から温暖期への移行期に堆積していることから、氷期における氷厚の変化、あるいは寒冷期から温暖期への移行期の海面変化が火山活動を誘発した可能性が指摘された。 3.ドームふじコアの解析結果をグリーンランド北部で掘削された深層表層コアの分析結果と比較し、南北両極の気候・環境変動の対比を行うことにより、南北両極での氷期サイクルの同期性、位相のずれなどが明らかになった。このことから、氷期サイクルが生じるメカニズムについての知見が得られた。 4.国際シンポジウムを2回開催するとともに、ニュースレターを5回、英語報告書を1冊発行し、本研究に関する情報を広く内外に発信した。また、国際シンポジウムのうちの一回については論文集を印刷中である。また、もう一回の国際シンポジウムについても次年度の発行を予定して、論文集の編集作業を進めている。
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