研究課題/領域番号 |
10205203
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研究種目 |
特定領域研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
五十嵐 善英 群馬大学, 工学部, 教授 (60006260)
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研究分担者 |
茂木 和弘 群馬大学, 工学部, 助手 (00251124)
大澤 新吾 群馬大学, 工学部, 助手 (30241863)
西谷 泰昭 岩手大学, 工学部, 教授 (60198463)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 分散システム / 耐故障性 / 情報セキュリティ / 並列アルゴリズム / 相互結合ネットワーク / 暗号 / 分散アルゴリズム / 相互排除 / 非同期共有メモリーモデル / 相互排他問題 / κ-排他問題 / 暗号システムの安全性 / 多重パーティ計算 / 非ランダム化 / ブロードキャスト / 時間計算量 / 領域計算量 / 秘密共有 |
研究概要 |
大規模分散ネットワークにおける情報通信の信頼性、安全性、機密性を高くする通信プロトコルの設計と性能解析、情報セキュリティの形式的な定義、計算量的に安全な情報伝達の方式と情報理論的に安全な情報伝達方式、基本的な非同期分散アルゴリズムの設計と効率解析などを課題として研究を行なった。 主な研究成果は、耐故障性ブロードキャストアルゴリズム、非同期共有メモリーモデル上での相互排他アルゴリズム、k-排他アルゴリズム、カードのランダムな配布により、階層構造をもったシステムに情報理論的に安全な秘密鍵配送のプロトコルを提案したことである。我々が提案した相互排他アルゴリズムは、Petersonによるn-プロセスアルゴリズムと、PetersonとFischerによるトーナメントアルゴリズムの改良版であり、プロセスが共有資源の使用を要求してからその使用が認められるまでの時間を短縮した。また、我々が提案したk-排他アルゴリズムは、我々提案した相互排他アルゴリズムの一般化であり、k-排他の条件の他、k-ロックアウト回避の条件も満たす。これらのアルゴリズムは多重書込み/読出しの共有変数を用いているが、アルゴリズムの構造は簡単で分かりやすい。我々が提案した情報理論的に安全な秘密鍵配送プロトコルでは、階層構造上で全域木を構成し、その全域木上の経路に秘密鍵を配送する。公開鍵による暗号化の安全性を形式的に定義するいくつかの試みがある。我々はセマンティックス安全性の形式的な定義を与えた。この形式化はGoldwasserとMicaliによる判別不能性といくつかの攻撃のタイプに対して等価であることを示した。 クライアントの参加/離脱が可能な分散処理システムの作成、離散対数問題を解くアルゴリズムをPVM(並列仮想機械)上で実装なども行なった。
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