研究課題/領域番号 |
10208203
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研究種目 |
特定領域研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
細見 彰 筑波大学, 化学系, 教授 (00004440)
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研究分担者 |
奥 彬 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (50027885)
三浦 勝清 筑波大学, 化学系, 講師 (20251035)
北條 信 筑波大学, 化学系, 助教授 (50229150)
直田 健 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (20164113)
岩澤 伸治 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40168563)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
55,700千円 (直接経費: 55,700千円)
2000年度: 18,300千円 (直接経費: 18,300千円)
1999年度: 18,700千円 (直接経費: 18,700千円)
1998年度: 18,700千円 (直接経費: 18,700千円)
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キーワード | 1,3-双極子反応剤 / 立体化学制御 / カルボニルイリド / ケイ素誘導環化反応 / サマリウム推進反応 / 遷移金属触媒反応 / [3+2]環化反応 / 含酸素および窒素環状化合物 / 双環性オキソニウムイリド / 還元的メタル化 / 有機ケイ素化合物 / ビニリデン錯体 / アリルマンガンアート錯体 / 有機ランタニド化合物 / 1、3-双極子反応剤 |
研究概要 |
本研究課題で平成10年度から平成12年度の間に得られた成果を以下に示す。 (1)Tailor-made1,3-双極子反応剤の新規生成と高立体選択的有機合成に関する研究 生成法が全くなく、確立が望まれていた不安定化学種である非安定化1,3-双極子反応剤を安定な有機ケイ素化合物として設計合成し、これらの反応性を解明し、基礎化学の発展を図るとともに、新規1,3-脱離反応の発見と合成化学への展開を図った。母体のカルボニルイリドおよび任意置換基を持つカルボニルイリドの創製とその化学の展開を行った。さらに、希土類金属および関連金属カルベノイドの新規生成と多様なカルボニルイリドの新規発注とその合成化学研究を行い、ヘテロ5員環化合物の立体選択的合成を達成し、動的立体制御を実現した。 (2)酸触媒を用いる水酸基およびアミノ基を有するビニルシランの立体選択的環化反応および動的立体化学制御に関する研究。 分子内に水酸基あるいはアミノ基のような求核剤を有するビニルシランを用いて、プロトンやLewis酸触媒による反応によって生じるβ-シリル炭素陽イオン中間体が分子内の水酸基やアミノ基と素早く反応して、テトラヒドロフランやテトラヒドロピラン誘導体などの含酸素環状化合物やピロリジンやピペリジン等の含窒素環状化合物を立体選択的に効率よく与えることを見つけた。これら新規反応の立体化学制御に成功した。 (3)遷移金属α-シアノカルバニオンの配位構造と親電子剤との反応性の相関を解明し、配位子の立体化学の強い関与を明らかにした。 (4)シリルエノールエーテルの末端アセチレンへの分子内環化反応を動的に制御しエンド、エキソ両環化体の作り分けに成功した。
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