配分額 *注記 |
61,500千円 (直接経費: 61,500千円)
2001年度: 10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
2000年度: 31,000千円 (直接経費: 31,000千円)
1999年度: 15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
1998年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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研究概要 |
I 凝固,II 電析,III 気相蒸着,IV 固相反応の各プロセスにおいて晶出物,堆積物および反応生成物が磁化力によって結晶配向する機構解明を通じて,配向制御の原理を探る研究を行い,以下の知見を得た. I 凝固プロセス:溶融Fe-Cu合金を一方向凝固過程中に強磁場を印加した結果,Cuは結晶粒界に現れることなく球状で結晶粒内分布することを見出した. II 電析プロセス:塩化亜鉛-塩化ニッケル混合浴を用いた電析を磁場下で行い,印加磁場強度と電析物の関係を調べた結果,磁場強度の増加に伴い電析物は.Ni_5Zn_<21>→NiZn_5→NiZnと亜鉛比率の高い金属間化合物になることを明らかにした. III 蒸着プロセス:ZnおよびBiを坩堝中で加熱蒸発させ強磁場下でガラス基板に蒸着させたところ基板面が磁場方向に垂直の場合,磁化エネルギーの低い面に配向することを確認した.すなわち,Biはa, b面配向し,Znはc面配向した. IV 固相反応プロセス:強磁場印加の下でタールピッチを熱処理するとメソフェーズ小球体の生成が促進されるとともに,小球体の直径も大きくなることを見出した.この源因が,炭素六員環の磁場配向に起因することを明らかにした.PAN系繊維から炭素繊維製造工程の安定化工程に磁場を印加することによって磁場を印加しないものより2倍程度,引張強度が大きくなることを見出した.
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