研究課題/領域番号 |
10215206
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研究種目 |
特定領域研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 長浜バイオ大学 (2001) 関西医科大学 (1998-2000) |
研究代表者 |
山本 章嗣 長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 教授 (30174775)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
32,500千円 (直接経費: 32,500千円)
2001年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
2000年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1999年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1998年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | 小胞体 / ゴルジ体 / 輸送小胞 / 免疫電顕法 / ミクロソーム型アルデヒド脱水素酵素 / シナプトタグミン / 結晶体様小胞体 / 小胞輸送 / syntaxin / HPC-1 / COS細胞 / VSV-G蛋白質 / 膜蛋白質 / ミクロゾーム型アルデヒド脱水素酵素 |
研究概要 |
ミクロソーム型アルデヒド脱水素酵素(msALDH)は、C末端アンカー型膜タンパク質の1つであり、C末端の疎水的領域で小胞体膜にアンカーしている。私たちは、これまで、msALDHの小胞体局在化機構を解析し、そのC末端35アミノ酸残基内に小胞体局在化シグナルが存在することを明らかにした。本研究では、緑色蛍光タンパク質(GFP)のC末端にmsALDHのC末端35アミノ酸を付加したキメラタンパク質をCOS細胞などに遺伝子導入し、その細胞内分布を高感度の免疫電顕法を用いて解析した。その結果、このキメラタンパク質は小胞体膜と核膜に多数検出されたが、輸送小胞、ゴルジ体には検出されなかった。したがって、msALDHは、ゴルジ体からリトリーブされるKDELタンパク質などとは異なり、輸送小胞が小胞体から出芽する際に輸送小胞から排除され、小胞体に静的に残留すると考えられる。 培養細胞にmsALDHを過剰発現させると結晶体様小胞体が形成される。今回、1型膜タンパク質であるシナプトタグミンの変異タンパク質の発現によっても結晶体様小胞体が形成されることを明らかにした。正常シナプトタグミンIVはゴルジ体に局在するが、そのC末端17アミノ酸を除去すると、ゴルジ体に局在しなくなり、顆粒状の結晶体様小胞体を形成する。C末端WHXLモチーフの除去によって、C2Bドメインの安定性が壊れ、誤って折り畳まれたタンパク質が小胞体膜に蓄積し、多量体を形成することによって結晶体様小胞体が形成されることが示唆された。
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