研究課題/領域番号 |
10217205
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
植田 和光 京都大学, 農学研究科, 助教授 (10151789)
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研究分担者 |
加藤 博章 京都大学, 薬学研究科, 教授 (90204487)
鷹野 誠 京都大学, 医学研究科, 講師 (30236252)
天知 輝夫 京都大学, 農学研究科, 教授 (30301245)
松尾 道憲 京都大学, 農学研究科, 助手 (00335308)
木岡 紀幸 京都大学, 農学研究科, 助手 (90234179)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
96,400千円 (直接経費: 96,400千円)
2002年度: 28,100千円 (直接経費: 28,100千円)
2001年度: 28,200千円 (直接経費: 28,200千円)
2000年度: 13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
1999年度: 13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
1998年度: 13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
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キーワード | ABCタンパク質 / トランスポーター / チャネル / 動脈硬化 / 膜タンパク質 / コレステロール / 自己免疫疾患 / 生活習慣病 / 糖尿病 / 癌 / 遺伝病 / ATP / レセプター / 残耐射性 |
研究概要 |
ABCタンパク質は、よく保存されたATP結合領域をもつ膜タンパク質の総称であり、いずれもATPによって駆動あるいは制御されているが、機能はトランスポータ、チャネル、レセプターと多様である。本研究は、ABCタンパク質の機能の多様性の分子基盤を明らかにするために、レセプター型およびトランスポータ型ABCタンパク質のATPとの相互作用の違いを生化学的、分子生物学的、構造生物学的に解明しようとしている。 細胞内および体内のコレステロールなどの脂質のホメオスタシスへのABCA1遺伝子の関与が最近明らかになりつつあるが、その分子メカニズムはいまだ不明である。我々は、血中の高密度リポタンパク質が消失する遺伝病であるタンジール病で見出された変異を導入したABCA1および野生型のGFP融合タンパク質(ABCA1-GFP)を安定的に発現するHEK293細胞株を作製した。蛍光顕微鏡による融合タンパクの蛍光解析とグリコシダーゼによる糖鎖型の解析から、野生型ABCA1とABCA1-W590S変異体は細胞膜に局在し、ABCA1-R587WとABCA1-Q597R変異体は小胞体に残留することが明らかになった。R587WとQ597R2つの変異体は細胞膜に局在できないためタンジール病を引き起こすと考えられる。ATPとの相互作用を検討するため、安定発現株から膜画分を調製し、ATP類似体8-azido-[α-32P]ATPで光親和性標識した。野生型ABCA1とABCA1-W590S変異体はMn存在下8-azido-[α-32P]ATPで標識され、バナジン酸によって標識量が増加した。W590S変異体は野生型と同様にATP結合、加水分解は起こることが明らかになった。
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