研究課題/領域番号 |
10219207
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
大隅 良典 (大隈 良典) 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (30114416)
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研究分担者 |
西村 幹夫 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (80093061)
竹川 薫 香川大学, 農学部, 教授 (50198272)
安楽 泰宏 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (20012643)
山本 昭平 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (70210341)
三村 徹郎 奈良女子大学, 理学部, 教授 (20174120)
野田 健司 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (00290908)
鎌田 芳彰 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (20291891)
大隅 萬里子 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (40168927)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
170,900千円 (直接経費: 170,900千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 38,300千円 (直接経費: 38,300千円)
2001年度: 35,600千円 (直接経費: 35,600千円)
2000年度: 31,500千円 (直接経費: 31,500千円)
1999年度: 31,500千円 (直接経費: 31,500千円)
1998年度: 32,500千円 (直接経費: 32,500千円)
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キーワード | オートファジー / Atg / 酵母 / ユビキチン様タンパク質 / 膜形成 / オートファゴソーム / APG / 窒素飢餓 / 蛋白質分解 / ALD6 / 液胞 / 老化 / タンパク質分解 / Apg9 / 栄養飢餓 / APG6 / VPS30 / APG14 / VPS34 / イノシトール3リン酸(Pl3P) / APG2 / 膜動態 / タンパク結合反応 / Apg / Apg8 / Apg12 / タンパク質結合反応 / 自食作用 |
研究概要 |
平成10年発足の特定領域研究「植物の生存戦略における液胞機能を総合的理解」(代表者、基礎生物学研究所・大隅良典)の終了を受けて、これまでの成果を広く国内外の液胞研究者と議論し、今後の領域の展望を明らかにすることを目的として本会議は開催された。国内外から予想を遙かに超える125名の参加者(外国人研究者25人を含む)を得て、非常に内容的に高い国際会議であった。ポスター発表も当初の予測を大幅に上まわりほぼ30の発表がなされ、熱心な議論が行われた。 主なる内容は、液胞形成機構とそのダイナミズム、分解コンパートメントとしての液胞機能、液胞の分化と発生、液胞膜輸送、ポンプと2次的輸送系、花弁の色素をめぐる諸問題など多岐に亘った。近年のゲノム情報の進展、細胞内タンパク質の可視化技術の進歩、遺伝生化学的な手法を背景に最先端の研究内容が紹介された。液胞膜のもつポンプ、輸送体などの解析に加えて、環境耐性、老化、プログラム細胞死、花色制御、オートファジーさらに重力屈性などの植物の持つ高次機能に液胞が深く関わっていることが認識された。研究対象もシロイヌナズナ、タバコ、アサガオ、カサノリ、酵母、麹菌など多岐に亘ったが違和感もなくその研究の本質に関する質疑が活発に行われた。これらの多様な研究が相互に関連していることの認識が広まった点が、過去に行われた液胞の国際会議と明らかに異なる特徴であった。これまで個別に研究されてきた液胞機能を総合的に捉え、様々な協力関係が生まれる契機となった点で大きな意義があったと思われる。 なお終了後、海外参加者から会議のすばらしさに関して多数の謝辞が送られてきたことも会議の成功を裏付けるものである。
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