研究課題/領域番号 |
10301009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
藤井 勝 (1999-2000) 神戸大学, 文学部, 助教授 (20165343)
北原 淳 (1998) 神戸大学, 文学部, 教授 (30107916)
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研究分担者 |
油井 清光 神戸大学, 文学部, 教授 (10200859)
佐々木 衛 (佐々木 衞) 神戸大学, 文学部, 教授 (60136398)
岩崎 信彦 神戸大学, 文学部, 教授 (20086052)
野崎 敏郎 佛教大学, 社会学部, 助教授 (40253364)
高井 康弘 大谷大学, 文学部, 助教授 (00216607)
大野 道邦 神戸大学, 文学部, 教授 (20067862)
池田 太臣 神戸大学, 文化学研究科, 助手 (80301282)
竹内 隆夫 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (40105747)
藤井 勝 神戸大学, 文学部, 助教授 (20165343)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2000年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1999年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1998年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 兵庫県 / 農村 / 社会変動 / 混住化 / 町内会・自治会 / 文化創造 / 村おこし / 観光 / 産業化 / 都市化 / 過疎化 / コミュニティ / 生活構造 / 高齢者福祉 / 兵庫県内農村社会 / 姫路市 / 三田市 / 但馬地方 / 地方振興 / コミュニティー |
研究概要 |
本研究は、国際的諸圧力と農業の再編成に直面する現代日本農村の変貌過程を、兵庫県を対象として実証的に解明することを目的とした。まず実際の調査地の選定にあたり、兵庫県下の農村地域を都市近郊的農村地域と農村的地域とに区分し、その上で前者については姫路市、三田市を選定し、後者については村岡町を選定し、それぞれ聞き取り、アンケート調査などを行った。さらに近年の動きとして「村おこし」事業を取り上げた。それぞれの調査地域における調査実績は以下のとおりである。 (1)姫路市の調査では、戦前から現代までの製鉄所の建設による地域社会の変貌過程を検討した。戦後、広畑製鉄所が急速に発展するなかで、天満などの混住化地域、また社宅地域や新興住宅地域が出現する過程を跡付けるとともに、そうした過程が近年の自治会活動の困難や高齢化の問題と結びついていることを明らかにした。 (2)三田市の調査では、急激な人口流入による農村地域への影響を、自治会調査を中心に、農業経営の転換を契機とした新たなネットワーク形成などへの聞き取りも交え検討した。その結果、人口流入による混住化の進展は新旧住民の利害・価値の対立を引き起こす一方で、都市農村を結びつける新たな関係性の模索や文化創造の展開が見いだされることが明らかとなった。 (3)過疎化・高齢化に直面する村岡町の調査では、高度成長以前の林野利用・酒造出稼ぎ下での緊密な村落組織・家族親族関係を実証的に把握すると同時に、林野管理・高齢者介助等の問題を抱える住民による既存の社会関係の再編成を通した社会変動への適応過程を明らかにした。 (4)消費社会・情報社会のなかでの、「村おこし」の実態、条件、可能性について調査研究を行い、その成果を報告書にまとめた。八千代町について、「イメージ戦略」としての村おこしについて、北淡町については被災跡と記憶、マスコミによる観光のまなざしについて、また播磨科学公園都市内の「大型放射光施設」と近隣の農村との関係について、持続可能な村おこしの条件を探った。
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