研究課題/領域番号 |
10301014
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
吉沢 英成 甲南大学, 経済学部・教授, 学長 (30068126)
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研究分担者 |
高田 康孝 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (40154794)
稲垣 耕作 京都大学, 大学院・情報学研究科, 助教授 (50111919)
米山 俊直 大手前女子大学, 学長 (70026813)
辻田 忠弘 甲南大学, 理学部, 教授 (80068105)
奥野 卓司 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90160811)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1999年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 情報文明 / エスニシティ / 社会経済システム / マルチメディア / 異文化間コミュニケーション / ネットワーク / 情報環境 / 情報産業 |
研究概要 |
今日、異なるコンピュータを網の目状に結合し、瞬時に、自由に双方向のコミュニケーションを行うことのできるインターネットの網は、地球全体を覆うに至った。また、情報処理技術の発展によって、動画や音声も扱えるようになり、人工的に現実感を体験できる技術も可能になった。この様な高度情報化の時代にあって、情報技術の進歩に翻弄されることなく、それがもたらす地球文明全体および諸地域の社会変容・文明の変容の方向を見定め、それを人類の幸福に役立て、利用するにはどうすればよいかをあきらかにすること、いわば情報文明学の樹立、それが本研究の目的である。この総括的な課題を解明するために、次の5つの課題群を学際的なネットワーク体制で研究に取り組むことが本研究の課題である。 (1)文明間摩擦研究、(2)日本語情報研究、(3)心身情報研究、(4)情報行動研究、(5)情報経済研究 上記課題を研究する研究班を5人の研究班長を中心として編成し、各研究分担者の研究資料の収集・整理及び、平成10年度、甲南大学国際交流センターに設置した全海外衛星放送受信システムによるリアルタイムな全世界情報の収集と分析による情報文明と社会の研究や、研究班内での討論を行った。また、同年度導入したマルチメディア会議・通信システムを利用した研究班間での研究報告・意見交換(甲南大学-関西学院大学間等)を行うことにより遠隔研究会(ネットワーク・コラボレーション)の可能性を考察した。 平成11年10月16日、研究の成果を報告するシンポジウム「情報文明学の構築」を甲南大学にて開催した。シンポジウムには各研究分担者をはじめとして約百名の研究者や一般聴衆が参加、吉沢研究代表者の基調講演はじめ、5つの研究班の代表者による研究報告、フロアを交えての討論を行い、情報技術やネットワーク化がもたらすメリットや問題点を指摘した。このシンポジウムの成果として刊行物を発行する準備をすすめている。
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