研究課題/領域番号 |
10301017
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
麥谷 邦夫 (2000-2001) 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (90114678)
吉川 忠夫 (1998-1999) 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (30026801)
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研究分担者 |
船山 徹 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (70209154)
武田 時昌 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (50179644)
曽布川 寛 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (90027558)
荒牧 典俊 (荒牧 俊典) 大谷大学, 文学部, 教授 (30027536)
吉川 忠夫 花園大学, 仏教学部, 教授 (30026801)
麥谷 邦夫 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (90114678)
砺波 護 (礪波 護) 京都大学, 文学研究科, 教授 (10027534)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
24,810千円 (直接経費: 23,400千円、間接経費: 1,410千円)
2001年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2000年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1999年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1998年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
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キーワード | 三教 / 孝 / 戒律 / 山水 / 講経 / 術数 / 仏教 / 道教 / 空 / 館 / 観 / 道教造像 / 北斗信仰 / 密教 / 受戒 / 大乗菩薩戒 / 章形式論書 / 下乗起信論 / 論師 / 出家 / 在家 / 見仏体験 / 上清経 / 霊宝経 / 宗教意識 / 家訟 / 雲笈七籤 / 大阿弥陀経 / 六度集経 |
研究概要 |
六朝隋唐時期は、中国社会が儒教一尊から儒仏道三教併存の社会へと転換した注目すべき時期である。この時期の社会において、三教がいかなる役割を果たし、どのように学術や文化の展開に寄与したかについて、本報告書は以下の諸点を中心に検討を進めた。 1.六朝期社会における「孝」の倫理の重みは、すでに吉川が旧著(『六朝精神史研究』)の中で明らかにしたところであるが、仏道二教の普及と教理展開の中で、具体的にどのような問題が生じてきたのか、それに対していかなる解決が図られたのかを具体例に即して検討した。 2.六朝隋唐期の宗教教団における戒律の意味について、仏教の場合であれば、インド起源の戒律が中國においてどのように変容して独自の体系が確立されたのか、道教の場合であれば、仏教の戒律の影響下にどのようなプロセスで道観内の教団の戒律が形成されていったのかを、具体的な経典に即して検討した。 3.六朝隋唐期の学術、特に儒教を基礎教養とする知識人に対する社会的評価がどのように変遷したのか、また、大学での講経の形式が仏教教団や道教教団での講経形式とどのように関わって変遷していったのかについて、新しい知見が得られた。 4.唐代文化の華ともいえる唐詩の中に、禅の影響がどのように浸透し、それが詩と絵画との結合や詩語としての「空」にどのような根本的転回をもたらしたのかを、王維の山水詩画の検討によって明らかにした。 5.一見相反するように思われる科学と宗教との関係において、実は根本的な視点の転換を図らなければ、十分にその関係を解明することが出来ないことを、数学書と様々な術数との関係の分析を通じて明らかにした。
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