研究課題/領域番号 |
10301020
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 独立行政法人国立博物館東京国立博物館 |
研究代表者 |
松浦 宥一郎 独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 学芸部, 首席研究員 (00165763)
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研究分担者 |
古谷 毅 独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 学芸部・考古課, 古墳室長 (40238697)
望月 幹夫 独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 学芸部・考古課, 考古課長 (60141991)
沢田 むつ代 独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 企画部・保存修復課, 保存技術室長 (40215918)
安藤 広道 独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 学芸部・考古課, 縄文弥生室研究員 (80311158)
時枝 務 独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 学芸部・考古課, 歴史室長 (00217473)
永嶋 正春 国立歴史民俗博物館, 情報資料研究部, 助教授 (50164421)
増沢 文武 (増澤 文武) 元興寺文化財研究所, 保存科学センター, 名誉研究員 (90072793)
田辺 征夫 奈良文化財研究所, 藤原宮跡発掘調査部, 部長 (50000493)
犬木 努 大谷女子大学, 文学部, 助教授 (40270417)
高浜 秀 金沢大学, 文学部, 教授 (60000353)
白井 克也 東京国立博物館, 学芸部・東洋課, 北東アジア室研究員 (70300689)
谷 豊信 東京国立博物館, 学芸部・東洋課, 北東アジア室長 (70171824)
井上 洋一 東京国立博物館, 学芸部・企画課, 展示調整室長 (60176451)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
30,810千円 (直接経費: 29,100千円、間接経費: 1,710千円)
2001年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2000年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1999年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1998年度: 10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
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キーワード | 繊維製品 / 絹織物 / 編布 / 織布 / 綾 / 錦 / 羅 / 中性子ラジオグラフィ / 編付 |
研究概要 |
基本的な作業として、報告された膨大な遺跡発掘調査資料から日本の原始・古代遺跡出土の繊維製品の時代別・地域的集成の全国的集成完了を目指した。その結果、閲覧可能な2001年度刊行までの発掘調査報告書において北海道から九州地域までの全国ほぼ終了し、研究報告書の「資料集成編」として刊行の運びとなった。22,000冊余りの膨大な数量の発掘調査報告書等により、繊維製品の出土例、その保存状態、材質や織りの種類、技法等の必要な事項について検索し、資料カードに記述して、資料台帳の作成を行い、データベース化を行った。最終的に、繊維製品・編物・布痕土器・紡織具等を含めて、約5,400件に及ぶことが判明し、一応当初の目的を達成することができた。 このような全国的に網羅した資料集成は考古学的には初めてであり、今後の研究の大きな基礎を築いたことはきわめて重要な成果とみなすことができる。さらに、これらの資料集成に基づいて、資料の内容を分析・綜括し、現状での実態を把握するなどの基礎的な研究を行った点でも今後の研究に大きな示唆を与えるものと思われる。 なお、すでに発掘されている出土資料を見直すことによって新たな資料を見出すことができ、また資料の出土状態、及び遺存状態の実状を把握することができるため、資料を集中的に収蔵している宮崎県埋蔵文化財センターをはじめ国内外で現地調査を実施した。現地調査では繊維製品の実物資料を直接観察することにより、材質や織りの種類、技法等を直に認定することができたし、繊維製品の実態を把握しえた。これら現地調査の報告はそれぞれの出土資料の価値を高めるものであり、今後の研究により発展的な展望を与えるものである。 このような4ヶ年にわたる基礎的な資料集成と研究は、さらに科学的な分析作業を高めることによって,わが国の原始古代の繊維製品の実態と系統的変遷について解明することができる。
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