研究課題/領域番号 |
10303002
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
吉川 武男 横浜国立大学, 経営学部, 教授 (50018058)
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研究分担者 |
志村 正 立教大学, 情報学部, 教授 (50147956)
東海 幹夫 青山学院大学, 経営学部, 教授 (10082736)
木島 淑孝 中央大学, 商学部, 教授 (40055231)
尾畑 裕理 (尾畑 裕) 一橋大学, 商学部, 教授 (20194623)
高橋 史安 日本大学, 商学部, 教授 (90120500)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
1999年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1998年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
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キーワード | 日本のABC / ABM / アメリカのABC / イギリスのABC / ドイツのABC / カナダのABC / イタリアのABC / 統合的計算システム / ホワイトカラー生産性 / ABC / 非製造関係間接費 / アクティビティ / 活動センター / コスト・ドライバー / ABM実態調査 |
研究概要 |
本研究の課題は「伝統的原価計算」に代わる原価計算・管理会計システムとして提唱されるABCおよびABMの実情と本質を明らかにすることと、ABCとABMの視点から、現代の企業環境に適合した新しい原価計算・管理会計システムのモデル・ビルディングを試みることである。そのために、企業環境の変化とともに展開されたABCとABMの歴史的な変遷をとらえ、その本質を理論的に研究した。さらに、同時並行的に、ABCおよびABMの実態調査をかつて例をみない同一様式の国際比較調査として、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダ、イタリアにおいて実施した。なお、この調査においては、ABCあるいはABMを実施していない企業についてもその原因について調査を行っている。 このようなABCとABMの国際的な実態調査として、実践に関する研究の結果、特に今までになく際だった結果を得られたのが日本とドイツであった。日本のABCあるいはABMについては、非製造業コスト・システムとして機能しており、さらに、そこでは製造業に比べて詳細な計算構造となっていることが明らかとなった。また、ドイツにおけるABCであるプロセス原価計算では、製造直接費をもその方法で処理していることや、実際原価計算として運用していることが判明した。その他の諸国でも現状と今後を検討する上で、不可欠な各種のデータが得られた。 以上の実態調査を受けて、今後の企業経営に貢献する新しい原価計算・管理会計システムは、そのアクティビティ分析の対象として、ホワイトカラーを典型とする複雑なサービス業務を原価計算対象とするシステムとすること、さらには、環境変化により企業経営において要求される多元的目的に応える、統合的計算システムとして構築するべきである。 ABC予算管理システムはその一例となる理論モデルである。
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