研究課題/領域番号 |
10304016
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
滝川 紘治 筑波大学, 物理学系, 教授 (00011635)
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研究分担者 |
大杉 節 広島大学, 理学部, 教授 (30033898)
原 和彦 筑波大学, 物理学系, 講師 (20218613)
金 信弘 筑波大学, 物理学系, 教授 (50161609)
奥沢 徹 大阪市立大学, 理学部, 教授 (60047397)
中野 逸夫 岡山大学, 理学部, 教授 (90133024)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
23,500千円 (直接経費: 23,500千円)
1999年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1998年度: 20,200千円 (直接経費: 20,200千円)
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キーワード | シリコン検出器 / 陽子・反陽子衝突 / テバトロン加速器 / CDF実験 / トップクォーク / CP非保存 |
研究概要 |
米国フェルミ国立加速器研究所のテバトロン陽子反陽子加速器に設置されているCDF検出器は、次期の物理データ収集RUN-2の為に現在多くの検出器要素が増強中である。本研究は、飛跡検出器の内ビーム軸近くに位置するSVH-IIおよびISLの2つのシリコンマイクロストリップ型検出器の製作に伴う品質管理および既に収集されたデータについての物理解析を行う事である。 SVX-IIおよびISLは両面読み出しのセンサーで、各々、p型とn型の電極は90度および1.2度の角度で配置されているため2次元の位置検出ができる。テバトロンのきびしい放射線環境下でも使用できるセンサーを設計し、浜松ホトニクス社で製造を完了した。この間、検査システムを整備し、電気特性の試験や放射線耐性試験等を通じて予定の性能を有するセンサーを製造することができた。現在はCDF検出器に組み込むためのラダー組み立て作業中で、フェルミ研究所およびSVX-IIの一部については浜松ホトニクス社でも進行中である。精度の良いラダー組み立て方式を確立することができ、これによってRUN-2でトップやボトムクォークの素粒子過程の精密測定を行う際、中心的検出器となることが期待される。 CDFからはエネルギー最前線の実験として比類のない物理成果が得られている。トップクォークの質量測定、トップクォーク単一生成の研究、B_c中間子の発見、B^0-B^-^0の混合の研究、W粒子横運動量分布の測定、ハード回析散乱の研究、テクニカラー粒子やSUSY粒子の探索などの研究を行い、これらは博士論文として解析が行われ論文として発表されている。
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