研究課題/領域番号 |
10304049
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
工位 武治 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10117955)
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研究分担者 |
塩見 大輔 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40260799)
佐藤 和信 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 講師 (90264796)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
35,110千円 (直接経費: 34,300千円、間接経費: 810千円)
2001年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2000年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1999年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1998年度: 19,300千円 (直接経費: 19,300千円)
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キーワード | パルス高周波高磁場電子磁気共鳴 / 磁気双極子スピン波 / 量子位相制御 / 分子スピニクス / 分子磁性 / 有機磁性 / 量子情報処理 / 量子コンピュータ / 分子スピークス / 高磁場ESR / パルスESR / 量子位相 / Wバンド電子磁気共鳴 / スピン波 / 高磁場高周波ESR / 電子スピンニューテーション分光 / 磁気双極子擬スピン波 / 高スピン分子 |
研究概要 |
本研究課題の目的は、高磁場/高周波数バンド領域のマイクロ波パルス電子磁気共鳴分光法を、広い磁場領域において両極性モード高速度静磁場掃引を可能とする超伝導磁石バージョンを開発する要素技術を確立し、高スピン分子系に適用できる方法を確立すること、それによってパルスマイクロ波駆動振動磁場に同期するスピン磁化のコーヒレントな運動を量子位相論的に解析し、spin-medicted molecular electronics(分子スピニクス)のモデル系である高スピン分子系の電子状態の情報を得ることによって、次世代量子コンピュータ/量子情報処理(QC/QIP)の開拓、分子スピニクスの発展に寄与することである。量子状態の位相制御を中心的な量子スピン操作技術とする量子情報処理の開発のためには、実験的には、従来の電子磁気分光学にはない、新しいパルスプロトコルの開発が必要であり、「超密度符号化」のプロトコルや電子スピンを含む3量子スピン系の「量子絡み合い状態」を初めて生成し、実証した。新しいパルスプロトコルを開発するために、新規な開殻系分子スピン系を設計・合成し、分子構造・電子構造、及びそれらの磁気テンソルを明らかにしてきた。また。開発過程では、中周波数バンドのCW及び位相制御式パルス電子スピン磁気共鳴分光法を確立し、本課題実施中に極低温領域で安定に動作する測定系を完成させ、高周波数バージョンの補完的役割を持たせることを目的に、多くの新規な高スピン分子系に適用し、量子トンネル現象などを初めて見出してきた。複数の電子スピン間のマイクロ波位相制御技術を開発し、初めて開殻系に適用して、QC/QIP電子磁気分光学の端緒を開いた。
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