配分額 *注記 |
34,000千円 (直接経費: 34,000千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1998年度: 27,600千円 (直接経費: 27,600千円)
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研究概要 |
1.1自由度コンタクトスライダモデルにおける接触共振特性とスライダ・ディスク面設計条件の解明 ランダムディスク表面における完全接触追従条件の理論式をもとめ,その妥当性を数値シミュレーションおよび実験で示した.そして完全接触追従性と摩耗耐久性を満足する設計条件式を明らかにした. 2.空気膜混成形トライパッドコンタクトスライダの設計条件の解明 空気膜混成形トライパッドスライダの2自由度モデルを用いた解析により,完全接触追従条件を明らかにした.その結果,うねりの標準偏差が約1nmのディスク面に対しスライダを完全接触追従させる場合,スライダ接触面の面圧が数MPa程度になり,よって現状のスライダ・ディスク材の耐摩耗性能(許容面圧数kPa)では実現は不可能であること,またうねりの標準偏差を0.1nmとしてもなお2桁の耐摩耗性向上が必要であることを明らかにした.今後,間欠接触のニアコンタクトスライダの設計条件を解明する必要がある. 3.空気膜混成形トライパッドスライダの3自由度モデルによる解析 ロール方向の振動も考慮に入れた3自由度解析シミュレータを開発し,スライダ挙動を解析した結果,左右空気膜剛性比を0.8としても追従特性は2自由度の結果と同じであることがわかった. 4.トライパッドスライダのコンタクト領域における挙動に関する実験的研究 周囲圧を0.1気圧以下に減圧し,浮上スライダのニアコンタクト・コンタクト領域のスライダ挙動を測定できる実験装置を製作し,ニアコンタクトからコンタクト領域へ移行過程のスライダ振動の主成分振動数の低下現象と複数の高次成分の発生現象を見出した.しかし理論と実験の突合わせは今後の課題である.
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