配分額 *注記 |
39,600千円 (直接経費: 39,600千円)
2000年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1999年度: 13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
1998年度: 18,700千円 (直接経費: 18,700千円)
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研究概要 |
本研究課題では,平面的な2次元画像による現在の「画像通信」から,3次元空間そのものの共有を目的とした「3次元空間共有通信」へと飛躍するべく,その実現に向けた技術課題を体系的に明らかにし,個々の課題に対する基礎研究を行った. 1.3次元空間共有通信のビジョンと3次元空間符号化技術の課題に関する調査・検討 従来の3次元画像技術ならびに将来の3次元空間共有通信へ向けた内外の研究動向を調査し,その基盤となる3次元空間符号化技術の研究課題を整理した. 2.3次元空間情報の光線記述法の理論的体系化に関する検討 従来の「画像」を基本単位とする視覚情報の処理技術を,「光線情報」の処理技術として体系的に整理した.さらに,光線情報と各種視覚情報の相互変換手法および包括的な視線情報通信システムについて検討した. 3.3次元空間情報の効率的サンプリングに関する検討 複数のカメラを用いて3次元空間情報をサンプリングする(撮影する)撮像系を構築した.さらに,能動的に3次元形状を計測するシステムを導入し,3次元構造情報を計測しながら,3次元空間の光線情報を効率的にサンプリングする手法について検討した.また,正投影画像の集合として,3次元空間情報を取得する撮像系を構築し,その可能性を実験的に検証した. 4.光線情報の統計的冗長圧縮符号化の検討 動き補償DCT変換符号化などの2次元画像統計的冗長圧縮符号化を,光線情報へ適用し冗長圧縮の観点からその有効性と特性の限界を探った.さらに,統計的冗長圧縮の成果を基に,光線情報を領域分割して構造化する手法について検討した. 5.没入型3次元スクリーンシステムにおけるヒューマンインターフェースの検討 実世界と仮想世界をシームレスに融合するヒューマンインターフェースとして,Reflection-Based InterfaceとVirtual Lightの概念を提案し,実装した.
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