研究課題/領域番号 |
10305072
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
航空宇宙工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
李家 賢一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (20175037)
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研究分担者 |
砂田 保人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (50216488)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
40,090千円 (直接経費: 38,800千円、間接経費: 1,290千円)
2001年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2000年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1999年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1998年度: 22,900千円 (直接経費: 22,900千円)
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キーワード | ヒューマン・ファクター / ワークロード / パイロット / 失速 / ヒューマン ファクター |
研究概要 |
航空機の翼の迎角を上げていくと、ある迎角において突如揚力の急減が生じる。これは翼の失速と呼ばれており、しばしば航空機の事故を引き起こす原因として知られている。失速事故防止のためには、航空力学的立場から見た航空機機体の失速に対する航空力学的特性および人間工学的立場から見た航空幾パイロットの失速に関する操縦性両面についても考慮に入れなければいけない。本研究においては、失速による航空機事故を防ぐために必要なパイロットによる最適な失速防止操作、失速回復操作を航空力学と人間工学両面の立場から明らかにすることを目的とする。そのために空気力学的失速特性、パイロットの操縦性、および操縦時のワークロードを調べる研究を行った。 まず、職業操縦士等に実験被験者としてフライトシミュレータ上で操縦してもらい、飛行中のパイロットの反応、判断、操縦状況を定量的に測定する実験を行い、ワークロード解析を行った。その結果、技量の低いパイロットでは、計器飛行中に継続的に高いワークロードが示され、そのため的確な判断ができず、これが更に高いワークロードを保つ原因となっていたことが明らかになった。 次に、実機を用いた飛行試験によって、パイロットが航空機を操縦している際の眼球移動計測を行い、失速を含む飛行中のパイロットの操縦動作、各種判断に関して計測を行った。その結果、各種飛行状態ごとに適切な操縦動作と的確な判断を行うこと、失速に至った場合でも重要なのは機体の姿勢保持を保つことであること、また特定の計器に対する的確な注視と視線移動を行うことの重要性を明らかにした。 更には、航空機が失速するときの運動特性を飛行力学的に推算する検討を行い、航空機の失速特性を推算することができた。
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