研究課題/領域番号 |
10306007
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
熊谷 英彦 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (70027192)
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研究分担者 |
玉置 尚徳 京都大学, 生命科学研究科, 助手 (20212045)
鈴木 秀之 京都大学, 生命科学研究科, 助教授 (10202136)
山本 憲二 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (70109049)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
33,200千円 (直接経費: 33,200千円)
2000年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1999年度: 14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
1998年度: 14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
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キーワード | 糖質分解酵素 / 糖ペプチド / γ-グルタミルトランスペプチダーゼ / cAMP / 偽菌糸 / システイニルグリシナーゼ / グルタチオン / アミノペプチダーゼ / チロシンフェノールリアーゼ / グルコース受容体 / チラミン酸化酵素 / 大腸菌 / ペプチダーゼ / モノアミン酸化酵素 / 出芽酵母 / レセプター / 結晶構造解析 |
研究概要 |
1.微生物の生産する特異的な糖質分解酵素の機能を解析するとともに酵素を利用して有用物質の生産を企てた。 (a)糖質分解酵素の糖転移活性を利用して生理活性を持つ糖ペプチドを酵素合成した。得られた糖ペプチドは分解酵素に対して強い抵抗性を示した。 (b)タンパク質の糖鎖修飾が機能に及ぼす影響を糖質分解酵素を用いて調べ、タンパク質の安定化などに大きな影響を与えていることを明らかにした。 2.大腸菌K-12株においてシステイニルグリシナーゼ活性を持つペプチダーゼは、基質特異性が広いとされるアミノペプチダーゼA,B,NとジペプチダーゼDであり、これら以外にシステイニルグリシナーゼがないことを明らかにした。これら4つのペプチダーゼのうち、これまで精製酵素について研究の行われていなかったペプチダーゼBについて、その酵素的諸性質を調べた。また、γ-グルタミルトランスペプチダーゼの活性中心残基が、小サブユニットN末端のThr残基であることを明らかにした。 3.出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeにおいて、グルコース依存的に細胞内cAMPレベルを制御するレセプターGpr1の遺伝子を見いだし、その機能解析を行った。GPR1遺伝子破壊株を構築しその表現型を調べたところ、出芽酵母2倍体を高グルコース、低窒素源状態においた場合に認められる偽菌糸形成が、野生株と比較した場合起こりにくくなっていることが明らかとなった。また、その原因が偽菌糸形成において細胞の接着に関与する細胞表層タンパク質をコードするFLO11遺伝子の転写減少によることを明らかにした。
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