研究課題/領域番号 |
10307026
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中尾 一和 京都大学, 医学研究科, 教授 (00172263)
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研究分担者 |
向山 政志 京都大学, 医学研究科, 助手 (40270558)
伊藤 裕 京都大学, 医学研究科, 講師 (40252457)
斉藤 能彦 (斎藤 能彦) 京都大学, 医学研究科, 助教授 (30250260)
小川 佳宏 京都大学, 医学研究科, 助手 (70291424)
田中 一成 京都大学, 医学研究科, 助教授 (80179738)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
38,800千円 (直接経費: 38,800千円)
2000年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
1999年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
1998年度: 22,000千円 (直接経費: 22,000千円)
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キーワード | CT-1 / BNP / CNP / ノックアウトマウス / 培養心筋細胞 / 心筋線維化 / 内軟骨性骨化 / C型ナトリウム利尿ペプチド / 局所調節因子 / 成長板軟骨 / トランスジェニックマウス / 脳性ナトリウム利尿ペプチド / 心臓ホルモン / アンジオテンシン変換酵素 / 心室圧負荷モデル / ANP / GC-A / GC-B / トランスジェニック |
研究概要 |
1.心筋細胞肥大作用を有するCT-1の遺伝子発現は、心筋細胞との共培養下の非心筋細胞において心筋細胞の約3.5倍に増強しており、CT-1特異的抗体は、心筋細胞肥大の指標であるANPおよびBNP遺伝子発現と分泌を抑制した。更に、非心筋細胞の培養上清は心筋細胞のSTAT3のチロシンのリン酸化とANPとBNP遺伝子発現と分泌を促進し、CT-1をメディエーターとする心肥大の局所調節系の存在が示唆された。 2.相同組換え法によりBNPノックアウトマウス(BNP^<-/->マウス)を作製した。BNP^<-/->マウスは高血圧や心肥大を発症することなく巣状の心室線維化を呈した。BNP^<-/->マウスの心室ではアンジオテンシン変換酵素、TGF-β3、I型コラーゲン遺伝子発現の亢進が認められ、腹部大動脈を腎動脈起始部直上にて縮窄した心室圧負荷モデルにおいて、TGF-β3とI型コラーゲン遺伝子発現亢進を伴う心室線維化の増悪が観察された。以上より、心室においてBNPが局所調節因子として心筋線維化に対して拮抗して心臓保護作用を有することが示唆された。 3.相同組換え法によりCNPノックアウトマウス(CNP^<-/->マウス)を作製した。CNP^<-/->マウスは生直後より四肢体幹の短縮が認められた。また、CNP^<-/->マウスは離乳直後より死亡する個体が認められ10週齢では約70%が死亡した。CNP^<-/->マウスの椎体と四肢長管骨では野生型マウスと比較して著しい短縮が認められ、成長板肥大化軟骨細胞層の減少が認められた。また、成長板軟骨細胞にCNPを特異的に発現するトランスジェニックマウス(CNP-Tgマウス)を作製し、CNP^<-/->マウスと交配することにより得られるCNP-Tg/CNP^<-/->マウスでは、内軟骨性骨化障害と早期死亡がほぼ完全にレスキューされた。以上より、CNPが内因性の内軟骨性骨化調節因子として骨軟骨形成に関与することが証明された。
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