研究課題/領域番号 |
10307027
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井上 一知 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (90168435)
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研究分担者 |
岩田 博夫 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (30160120)
宮崎 純一 京都大学, 大阪大学・医学部, 教授 (10200156)
今村 正之 京都大学, 医学研究科, 教授 (00108995)
山田 雅保 京都大学, 農学研究科, 助教授 (10243073)
宮本 正章 京都大学, 再生医科学研究所, 助教授 (50229895)
筏 義人 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (00025909)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
29,100千円 (直接経費: 29,100千円)
2000年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1999年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1998年度: 16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
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キーワード | 膵島移植 / バイオ人工膵 / ブタ膵島 / ブタ内分泌細胞 / 異種移植 / 皮下移植 / 血管新生誘導 / 塩基性線維芽細胞増殖因子徐放 / 異腫移植 / 免疫隔離 / ブタ膵内分泌細胞 / ブタ膵島細胞 / マイクロビーズ / 膵β細胞株 / 拡散チャンバー / 同種膵島移植 |
研究概要 |
糖尿病の根本的な治療方法として臨床応用の実現が期待されているバイオ人工膵の移植に関する研究を進めてきた。既に我々は、アガロース・ポリスルホン酸/ポリブレン/カルボキシメチルセルロースから成る3層マイクロビーズの異種移植を検討し、良好な結果を得ている。そこでこの3年間は、(1)臨床応用を困難にしているドナー不足の解決、(2)従来技法よりも簡便な膵島移植の実現、(3)マイクロビーズの問題点の解決に焦点を絞って検討を行なった。 1.ドナー不足の解決:ドナー源を異種(ブタ)膵細胞に求め、分離技術の検討を行なった。ブタ膵臓の組織学的な解析の結果に基づいて、酵素液の組成、消化方法、分離・精製方法を改良することによってブタ膵島の単離効率の改善に成功した。現在、更に分離効率の向上が期待出来るブタ膵内分泌細胞の分離方法を検討中である。 2.より簡便な膵島移植の実現:バイオ人工膵の移植部位として、従来の腹腔内移植と比較して手技が簡単であり低侵襲である皮下部位へ移植を検討した。塩基性線維芽細胞増殖因子を高分子デバイスから徐放させることによって皮下部位に血管新生を誘導することに成功した。更に、血管新生誘導後にバイオ人工膵を皮下移植することにより、同系および異種移植において糖尿病モデル動物の血糖値正常化に成功した。 3.マイクロビーズの問題点の解決:マイクロビーズは、回収の必要性が生じた場合でも回収が困難である問題点が指摘されていた。3層マイクロビーズのコンセプトをマクロカプセルに応用することで、回収が可能でかつ免疫隔離能に優れる3層マクロカプセルを作製する技術を確立した。このデバイス用いて異種移植を検討し、良好な結果を得た。
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