研究課題/領域番号 |
10307030
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 国立小児病院(小児医療研究センター) |
研究代表者 |
鈴木 盛一 国立小児病院, 小児医療研究センター・実験外科生体工学部, 部長 (00111386)
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研究分担者 |
梨井 康 国立小児病院, 小児医療研究センター・実験外科生体工学部, 研究員 (60321890)
木村 廣光 国立小児病院, 小児医療研究センター・実験外科生体工学部, 室長 (80115477)
絵野沢 伸 国立小児病院, 小児医療研究センター・実験外科生体工学部, 室長 (40232962)
中嶋 啓雄 京都府立医科大学, 第2外科, 助手 (70275212)
四宮 貴久 国立小児病院, 小児医療研究センター・実験外科生体工学部, 室長 (30196414)
田村 明彦 国立小児病院, 小児医療研究センター・実験外科生体工学部, 研究員
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
33,200千円 (直接経費: 33,200千円)
2000年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1999年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1998年度: 16,800千円 (直接経費: 16,800千円)
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キーワード | FasL / CrmA / CTLA4Ig / Cre / loxP / アデノウイルスベクター / FTY720 / 肝移植 / 心移植 / ラット / 共刺激分子 / 相乗的免疫抑制効果 / B7.2 / CD28 / 拒絶反応 / caspase / アポトーシス / Cre-loxP system / Fash / アデノウィルスベクター / HVJ-リポゾーム / cre I lox P / 遺伝子導入 / 免疫貴容 |
研究概要 |
まず、FasL遺伝子導入を検討した。アデノウィルスのE1領域にCAGプロモーターとその下流にFasLcDNAさらに下流にはポリAを挿入、かつCAGとFasLの間に両端にloxP配列を持つスタッファーを置いた(AxloxP FasL)。loxP配列を特異的に切断するCre酵素を発現するベクターAxCreを共感染させることでスタッファーが除去され、FasLが転写される。マウス肝ではAxCreの投与量依存的なFasL発現が見られた。ラットでAxloxPFasLとadCreの投与を行い、その肝を同種移植した。生存日数は著明に延長したが、永久生着は得られなかった。 次いで、ドナー肝にCrmA遺伝子を導入し、拒絶反応に対する防御効果を検討した。CrmAを発現させるベクターとして、Cre酵素により制御を受けるカセットを有したアデノウイルスAxCALNLCrmAを用いた。AxCALNLCrmAとAxCreをそれぞれ10^9pfuで静脈内投与すると、肝で80%の肝細胞がCrmA蛋白を発現する。その肝を同種移植したところ、拒絶反応に対する予防効果が得られた。 CTLA4の細胞膜外ドメインとIgGのFc領域を人工的に結合させたCTLA4IgcDNAを作成した。これをアデノウイルスに挿入したベクターAxCTLA4Igを作成した。ラット心移植において、移植日にadCTLA4Igを10^9pfu静脈内投与したところ、生着日数が著明に延長し、CTLA4Ig遺伝子導入の有効性が明らかにされた。さらに、新規免疫抑制剤FTY720との併用を行なった。FTY720(5mg/kg)を移植前日に経口投与し、移植日には同量のFTY720と10^9pfuのAxCTLA4Igを静注した。併用することにより相乗的な免疫抑制効果が得られ、3分の1で免疫寛容を誘導することができた。
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