研究課題/領域番号 |
10307033
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高本 眞一 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (60137833)
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研究分担者 |
許 俊鋭 埼玉医科大学, 教授 (30153232)
田林 晄一 東北大学, 医学部, 教授 (90142942)
北村 惣一郎 国立循環器病センター, 院長 (10028607)
磯部 光章 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (80176263)
松田 暉 大阪大学, 医学部, 教授 (00028614)
安井 久喬 九州大学, 医学部・附属心臓血管研究施設, 教授 (20089923)
藤村 重文 東北大学, 加齢医学研究所, 所長 (40006078)
小柳 仁 東京女子医科大学, 日本心臓血圧研究所・循環器外科学, 教授 (90138884)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
39,400千円 (直接経費: 39,400千円)
2000年度: 11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
1999年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1998年度: 17,700千円 (直接経費: 17,700千円)
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キーワード | 心臓移植 / 肺移植 / 移植術後管理 / 移植臓器機能保存 / 急性拒絶反応 / 慢性拒絶反応 / 早期診断 / 遺伝子治療 / 拒絶反応 / 臨床応用 / 患者管理 / 臓器機能維持 / 転写因子 / 虚血再灌流障害 / 遺伝子導入 / 心肺移植 / 補助人工心臓 / 免疫抑制療法 / ドナー心機能 / 異種心移植 |
研究概要 |
本研究は心および心肺移植における患者管理と臓器機能維持に関して総合的な検討を行うことにある。 臓器機能保存について : 平・森山はドナー心機能評価モデルの作成・移植心虚血再灌流障害時好中球エラスターゼ阻害剤基礎研究を行った。安井はsuperoxideによる移植心障害の制御について、OPC-6535およびAcorbyl Radicalの効果を検討した。この値と再灌流後の左室機能が相関し、保存心の機能評価への有用性を示した。藤村・近藤は肺移植後虚血再灌流傷害による肺水腫に関し、イオントランスポートの検討ならびに培養細胞株によるIL-8分泌、NF-kBの核内移行、p65およびF-actin再重合を示した。 拒絶反応制御について : 磯部は慢性心拒絶拒絶反応時のサイトカイン発現度を検討、およびE2F-decoy遺伝子導入・レシピエント由来の活性化T細胞を培養平滑筋細胞に加え、平滑筋細胞増殖を誘導させた。この増殖はEgr-1 antisense ODNによって抑制された。Egr-1遺伝子が慢性拒絶に関与することを示した。松田はHVJ liposome法を用いた移植心への遺伝子導入による拒絶反応制御をbcl-2遺伝子、NF-kBの結合部位に対するcis-element"decoy", ODNに行った。 移植術後管理について : 高本はニホンザル同種異所心移植における慢性拒絶病態・遺伝子導入による拒絶制御ならびにで急性拒絶早期診断法を検討した。田林は心臓移植後急性拒絶時のマクロファージ浸潤の核医学診断法・心臓超音波検査法を検討した。小柳は過小ドナー心の際、Ischemic preconditioningが術後右心機能改善に寄与する可能性を示唆した。 臨床における問題点について : 許は補助人工心臓による循環補助治療の臨床研究を18例に行い、平均補助期間は150日であり、補助開始後2ヶ月で心臓移植可能な状態まで回復する事を示した。北村は、臓器移植法下に施行した心臓移植5例に関する臨床的研究を行った。全例DCM。4例はLVAS装着し待機した。免疫抑制法はCyA, Mycophenolate mofetil, steroidの3剤を使用した。いずれも術後経過良好であることを報告した。
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