研究課題/領域番号 |
10307044
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
重永 凱男 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (90028770)
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研究分担者 |
永瀬 佳孝 (長瀬 佳孝) 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (50252698)
竹村 元秀 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (70192169)
吉田 篤 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (90201855)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
30,910千円 (直接経費: 30,400千円、間接経費: 510千円)
2001年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2000年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1999年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1998年度: 18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
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キーワード | 中脳路核 / 筋紡錘求心線維 / 歯根膜求心線維 / 運動前ニューロン / 閉口筋運動ニューロン / 開口筋運動ニューロン / シナプス / 伝達物質 / 三叉神経 / α-運動ニューロン / γ-運動ニューロン / 神経伝達物質 / GABA / シナプス分布 / 顎運動 / シナプス結合 / 抑制性シナプス / 神経伝達物資 / 細胞内標識法 / glycine / 顎筋紡錘求心線維 / 興奮性シナプス / postembedding immuno gold labeling / 三叉神経中脳路核 / 筋紡錘ニューロン / 歯根膜ニューロン / 主感覚核ニューロン / 吻側核ニューロン / 縫線背側核 / HRP / 細胞内染色法 |
研究概要 |
1.中脳路核ニューロンへの入力 (1)筋紡錘及び歯根膜ニューロンは多くのシナプス結合を成し、それぞれのpacking density(シナプス数/100μm^2)は10.7と4,4であった。 (2)シナプス結合を成す軸索瘤の大部分は多型性シナプス小胞を含有し、その活性帯(active zones)のほとんどは非対称性であった。 2.中脳路核ニューロンと閉口筋運動ニューロンとのシナプス結合様式 (1)Ia線維が運動ニューロンの近位樹状突起とシナプスを成したのに対し、II線維はその遠位樹状突起とシナプスを成した。 (2)単一IaとII線維とも単一運動ニューロンと平均2個のシナプスを成した。 (3)歯根膜ニューロンはII線維と同じく運動ニューロンと平均2個のシナプスを成した。 (4)歯根膜ニューロンはII線維と同じく運動ニューロンの遠位樹状突起とシナプスを成した。 3.三叉神経吻側核(Vo.r)ニューロンと運動ニューロンとのシナプス結合様式 (1)Vo.rニューロンは閉口筋運動核と開口筋運動核に投射する二種類があり、両者ともその大部分は歯根膜求心線維の入力を受けた。 (2)閉口筋又は開口筋運動ニューロンとシナプスを成するVo.rニューロンの軸索瘤は多型性のシナプス小胞を含有し、それぞれの細胞体及び近位樹状突起と対称性のシナプスを結合を成した。 (3)単一Vo.rニューロンと単一運動ニューロンとで形成されるシナプス数は、閉口筋運動ニューロンで3-7(平均:5個)であり、開口筋運動ニューロンでは2-7(平均:4個)であった。 (4)Vo.r刺激により誘発されるIPSPSはstrychnine又はbicucullineで抑制されることから、Vo.rの運動前ニューロンはglycine又はGABAを含有すると考えられた。 4.運動ニューロンへ入力する抑制及び興奮性シナプスの分布様式 (1)運動ニューロンとシナプスを成す軸索瘤の98%はglutamate, glycineとGABAを含有し、そのうちの44%が興奮性(glutamate)であり残りの53%が抑制性であった。
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