研究課題/領域番号 |
10307052
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
黒田 敬之 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10013939)
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研究分担者 |
小野 卓史 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30221857)
鈴木 聖一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (90187732)
加藤 嘉之 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30224554)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
37,500千円 (直接経費: 36,900千円、間接経費: 600千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2000年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1999年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
1998年度: 19,200千円 (直接経費: 19,200千円)
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キーワード | 鼻口腔咽頭容積 / 口唇口蓋裂 / 上気道 / 咀嚼筋 / アンテリオールノズル法 / 歯髄血流 / 仮骨延長法 / 新生骨骨密度 / 下顎骨後方移動術 / オトガイ舌筋 / 頭位 / 体位 / 睡眠時無呼吸症候群 / 外科的矯正治療 / 呼吸 / 骨新生 / rhBMP |
研究概要 |
前年度に続き基礎・臨床データ収集のため多方面からのアプローチを行ない、以下の知見を得た。鼻口腔咽頭容積の増大モデルとして、仮骨延長法による上顎骨/下顎骨の延長を想定している。(1)上顎骨骨延長に伴う鼻口腔機能変化を知る目的で、RED systemを用いて上顎骨DOGを行った口唇口蓋裂患者10名のDOG前、DOG後(装置撤去直後ないし半年後)、DOG後約1年の3時点で咬筋、側頭筋前腹・後腹、顎二腹筋前腹から筋活動を記録した。記録条件は最大かみしめおよび最大開口の2条件とした。その結果、安静時筋活動に対するtask施行時筋活動の割合の平均値は、最大かみしめに関しては、咬筋および側頭筋前腹においてDOG後に増大し、DOG後約1年ではやや減少する傾向が見られた。一方、側頭筋後腹ではDOG後、さらにDOG後約1年と徐々に減少する傾向が見られた。また、顎二腹筋前腹に関しては、最大開口時の筋活動がDOG後、さらにDOG後約1年と徐々に増大する傾向が見られた。鼻腔抵抗も上記の筋活動記録時点と同時期にアンテリオールノズル法を用いて記録した。その結果、DOG前と比較してDOG後においては鼻腔抵抗は有意に減少した。(2)上顎歯槽部骨延長(DOG)に伴う歯髄血流動態の変化と新生骨骨密度との関係を知る目的で骨延長術を利用して実験的骨欠損部の閉鎖を行い、レーザードップラー血流計を用いて移動した歯槽骨内の上顎犬歯の歯髄における血流動態の変化様相を経時的に観察するとともに、3次元CT解析法を用いて骨延長術により新生された骨の定量的分析を行った。ビーグル成犬を用い、実験側において口唇口蓋裂患者の顎裂を想定した以下の実験的骨欠損部を作成した。その結果、以下の2点が明らかとなった。(1)実験側における上顎犬歯歯髄の血流量は、骨延長に伴って著しく減少したが、その後徐々に増加し、骨延長開始時より100日後には、骨切り前の値まで回復した。(2)骨延長術により新生された骨の骨密度は、対照側のそれと比較して明らかに小さい値となった。
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