研究課題/領域番号 |
10307053
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
前田 勝正 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (00117243)
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研究分担者 |
吉野 宏 広島大学, 歯学部, 助手 (50240338)
吉江 弘正 新潟大学, 歯学部, 教授 (20143787)
根本 英二 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (40292221)
平田 雅人 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (60136471)
石川 烈 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10014151)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
25,900千円 (直接経費: 25,900千円)
2000年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1999年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1998年度: 14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
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キーワード | 歯周病原性細菌 / 好中球 / 線維芽細胞 / T細胞 / マクロファージ / ヒアルロン酸 / プロスタグランディン / テトラサイクリン / インターロイキン1 / Fcレセプター / 分泌型IgA / Ip3結合タンパク質 / 歯周組織再生誘導法 / リポ多糖 / インターロイキン / エムドゲイン / 再生の遺伝子 / 歯周病 / PGE2 / 歯根膜 / 生体防御 / 組織修復 |
研究概要 |
1.歯周病における生体防御の解析 歯周病は、プラーク中に存在する歯周病原性細菌の感染により発症するが、この発症過程での生体防御反応を解明することはその後の修復反応に重要な関わり合いを有している。本研究により、この生体防御反応の初期応答としての好中球及び歯肉線維芽細胞の関わり合いを科学的に解明した。更に、生体防御反応の主体となるT細胞を中心とした免疫応答についての解析では、Th1及びマクロファージを主体とした免疫応答が作動している時期では強い殺菌作用が発揮されているが、この時歯周組織破壊も引き起こされていることが明らかになった。このTh1を中心とする免疫応答には個体差が認められ歯周病の個体差を生じる要因となっていると推測された。 2.歯周病における組織修復の解析 創傷治癒過程におけるヒアルロン酸の解析では、治癒時には高分子量型のヒアルロン酸が産生され間葉系細胞の増殖の足場を提供し組織修復を促していることが明らかとなった。更に、創傷治療過程では、8つの遺伝子が作動していることも明らかとなった。又、骨吸収を促進するとされているプロスタグランディンを全身的に投与すると逆に骨吸収が抑制されることやテトラサイクリン応用の吸収膜を使用すると新生歯槽骨形成が増加することが明らかとなり組織修復から再生への足がかりとなる基礎的知見も得られた。
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