研究分担者 |
丸山 勝巳 国立情報学研究所, ソフトウェア研究系, 教授 (60280533)
中村 康夫 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (60144680)
原 正一郎 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (50218616)
ANDREW Armou (ANDREW Armour) 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (20202799)
大山 敬三 国立情報学研究所, 実証研究センター, 教授 (90177022)
相田 満 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (00249921)
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配分額 *注記 |
20,190千円 (直接経費: 19,200千円、間接経費: 990千円)
2001年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2000年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1999年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1998年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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研究概要 |
インターネットの爆発的普及により,電子化テキストの複製が加速し,様々な課題を生み出している。特に,1つの作品に対して数多くの異テキストが生み出され,電子化テキストの氏素性を確かめることが困難になってきている。氏素性の不確かなものは学術研究には使えない。すなわち,作品テキストの典拠(Authentication)が不可欠である。古典文学作品の電子化テキストを同定するための試みとして,TEIヘッダの記述を拡張し,かつ通信システム環境で異本の同定を制御するプロトコルを考えている。 今年度は補助事業最終年度の研究成果のとりまとめを行い,研究成果報告書を作成した。なお,今年度から国文学研究資料館の情報システム環境が大きく変わり,超高速館内LANによる分散型情報システムが導入された。実験システム環境もこれに合わせた調整をはかった。 一方,日本古典文学大系本文データベースから,韻文,散文,戯曲の代表作品を選定し,SGMLからXML記述を試み,DTD定義,およびデータ記述を完成させた。さらに,TEIヘッダの記述を進め,複数作品についての具体的なデータ記述を行い,検証した。とくに,古今和歌集についてはほヾ完成することができた。 これらを基に,別途研究開発中のDublin Coreに基づくメタデータによる日本文学情報資源の標準化と統合を進め,デジタル資料館システムの構成に寄与した。利活用の方式として,人文科学系大学共同利用機関との連携を念頭とし,Z39.50方式などによる標準型情報検索システムの検討を進めた。
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