研究課題/領域番号 |
10308017
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤本 孝 京都大学, 工学研究科, 教授 (90026203)
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研究分担者 |
前川 孝 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (20127137)
岩前 敦 京都大学, 工学研究科, 助手 (90322156)
蓮尾 昌裕 京都大学, 工学研究科, 助教授 (40218433)
吉川 正志 筑波大学, 物理系, 助手 (00272138)
図子 秀樹 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (20127096)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
31,300千円 (直接経費: 31,300千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
1998年度: 19,500千円 (直接経費: 19,500千円)
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キーワード | プラズマ分光 / 偏光 / トカマク / 電子速度分布関数 / 非等方性 / 非熱的分布 / ベリリウム様酸素 / バルマーα / ミラー / 分光 / 衝突・幅射モデル / 縦アラインメント / 衝突・輻射モデル |
研究概要 |
京都大学WT-3トカマクに対して行った偏光分光実験で、ベリリウム様酸素、ヘリウム様炭素発光線の偏光を定量測定した。前者に対してポピュレーション・アラインメント衝突・輻射モデルを構築し、電子速度分布関数の3次元的「形」の推定を試みたが、現実的な分布の範囲では実験結果ほどの偏光は再現できなかった。原因は、使用した電子衝突断面積の近似法が十分に制度が高いものではなかったことによると推定される。定性的には、電子はポロイダル方向に大きな速度分布を持つことが多い、と結論した。筑波大学GAMMA-10では中性鉄、クロム発光線に大きな偏光が観測され、偏光度の符号、大きさがランダムと言っても良いような変動を示した。これは電子速度分布関数が強い非等方性を持ち、その分布が時間的、空間的に激しく変動していることを示す。九州大学TRIAM-1Mでは中性水素バルマーα線のゼーマン分離パターンで、π成分が極端に弱い場合があることを見いだしたが、ダクト壁の反射によって見かけ上そのように観測された可能性が消し切れていない。京都大学HELIOTRON-Jでは、バルマーα,β,γ線が偏光しており、α,β,γの順に偏光度が減少する。とくに放電終わりの再結合フェイズでは偏光の様子が変化する。これらはすべて電子速度分布関数の形の変化を反映していると推定される。磁力線方向の速度分布が大きい、という以上には定量評価はいまだできていない。
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