研究課題/領域番号 |
10308027
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物有機科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
村井 章夫 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20000838)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
33,100千円 (直接経費: 33,100千円)
2000年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1998年度: 26,600千円 (直接経費: 26,600千円)
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キーワード | (+)-オブツセニン / 縮環型多環状エーテル / シガトキシン / 全合成 / ポリカバノシドA / ピンナトキシン / ペクテノトキシン / エポキシアルコール / ランタントリフレート / 貝毒 / Diels-Alder反応 / 中員環エーテル / 環状ポリエーテル / 生合成 / 超微量海産毒 / ラクトンビニルトリフレート法 / オブツセニン / 含臭素中員環エーテル |
研究概要 |
1。紅藻ソゾ由来の含臭素9員環エーテル天然物(+)-オブツセニンの初の全合成に成功した。またNorteによって単離され、未だ絶対配置が決定されていないオブツセニン異性体2種の全合成にも成功し、それらの絶対配置を明らかにした。 2。海産由来縮環型環状ポリエーテル天然物の生合成を規範とした合成経路を確立した。その結果として、ポリエポキシアルコールを出発原料とし、1工程で縮環型2環性あるいは3環性環状エーテルの構築にはじめて成功した。 3。2つの縮環型多環性エーテルを収束的に合成する新しい2種の効率的構築法を開発した。 4。シガテラ食中毒原因物質シガトキシンの全合成を展開した。すなわち、この化合物に存在する3種類の6-7環部分(CD環,GH環,JK環)に着目し、それら以外のセグメントを別々に合成し、それらを最後に連結する収束的合成方法論を用いることとした。すでにCD環およびJK環の光学対掌体の効率的合成に成功した。 5。紅藻カタオゴノリ中毒原因物質ポリカバノシドAの初の全合成に成功し、さらにその構造活性相関を解明した。 6。貝毒原因物質ピンナトキシン類の全合成を展開し、BCDEF環部の1工程合成を達成し、さらにAG環部の構築をモデル化合物を用いて分子間Diels-Alder反応による構築法を開拓した。 7。貝毒原因物質ペクテノトキシン類の全合成を展開し、30位炭素を除くすべてのフラグメントの構築に成功した。
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