研究課題/領域番号 |
10354012
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
分離・精製・検出法
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
喜多村 昇 (喜多村 〓) 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50134838)
|
研究分担者 |
作原 寿彦 セイコーインスツルメンツ(株), 技術本部・課長(研究職)
安宅 龍明 セイコーインスツルメンツ(株), 技術本部・部長(研究職)
石坂 昌司 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80311520)
八尾 浩史 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20261282)
金 幸夫 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40186367)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
24,800千円 (直接経費: 24,800千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1998年度: 15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
|
キーワード | マイクロ反応・分析システム / マイクロマシニング / マイクロ電極 / マイクロチャンネル / インプリンティング法 / ポリマー基板 / 液 / 液抽出 / マイクロフローセル / 顕微分光 |
研究概要 |
通常のシリコンウエファー等を対象とした微細加工ではクリーンルームや高価な露光装置が必要となり、本研究目的を達成するにあたっては問題となる。そこで、簡便かつ安価な微細加工法として、ポリマー基板を用いたインプリンティング法によるマイクロチャンネル基板の創製とその応用を試みた。また、新たにマイクロ電極内臓型のチャンネルチップの作製と評価も行った。 1)液/液抽出効率に対するチャンネル壁構造の効果に関する研究 : インプリンティング法を用いることにより、様々な構造のチャンネルを容易に作製できることに着目し、形状の異なるポリマー基板マイクロチャンネルチップを作製した。対称および非対称なジグザグ構造壁を持つチャンネルチップを作製し、チップ中における色素の油/水抽出を測定したところ、抽出効率は平坦壁や対象ジグザグ壁を持つものより、非対称ジグザグ壁を持つマイクロチャンネルの方が高効率となることを見出した。また、この原因として油/水界面の構造が極めて重要であることを示した。 2)電極内臓型マイクロチャンネルチップの創製 : ポリマー基板への金属の直接真空蒸着とリソグラフィー・エッチングを駆使して電極基板を作製した。これとチャンネル基板を接着させることにより電極内臓チャンネルチップを作製できた。溶液停止および送液下で電極応答を評価したところ、チャンネル中においては電極上への物質供給と電極からの拡散がチャンネル壁により制限されるため、バルクとは異なる応答が観測された。また、generation-collection実験を行ったところ、電極間距離68マイクロメートルにおいても約90%の捕捉率を達成した。
|