研究課題/領域番号 |
10355013
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
電子デバイス・機器工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
水野 皓司 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (30005326)
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研究分担者 |
裴 鐘石 (〓 鐘石) 東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (20165525)
石田 修己 三菱電気(株), 情報技術総合研究所, 部長(研究職)
米山 正秀 東洋大学, 工学部, 教授
浜野 哲子 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (70281657)
菅原 悟 (株)リコー, 応用電子研究所, 主任(研究職)
荒木 実 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (30302235)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
23,100千円 (直接経費: 23,100千円)
2000年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
1998年度: 11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
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キーワード | ミリ波 / イメージング |
研究概要 |
ミリ波は、霧、ダスト、炎等を透過できるなどの伝搬特性をもっている.これらの特性を利用することにより、他の電磁波のスペクトラムにはない特徴を有するイメージング技術を開発することができる.本研究は、このミリ波帯のパッシブ・イメージング技術の開発を目的として、平成10年度から3年間に亘って行われたものである. 1.大気の伝搬特性(吸収、放射)を考慮して、パッシブ・モードの受信素子に要求される特性(雑音指数など)について詳細な理論検討を行い、実用的なイメージング技術の開発に関して十分な可能性を得るとともに、対象の周波数として大気伝搬の窓である35GHzを選択した. 2.収差を少ないミリ波結像用の光学系を得るために、光線追跡法を採用し、非球面レンズを設計・製作(ポリエチレン製)した. 3.イメージング素子用アンテナとして、パッシブ・イメージングに必須の広帯域性をもつフェルミアンテナを開発した.これは、我々の提案によるものでイメージング・アレイの素子間隔を、アンテナの指向性を保ったまま狭くできるものである(特許出願中). 4.イメージング素子用低雑音・高利得増幅器を市販のMMICを用いて設計し、利得40dB、NF(雑音指数)7dBの4段増幅器を製作することに成功した. 5.上の成果を基に、機械的走査法を併用して、空、200m先の建物などの外景、また人体(手、顔など)をイメージングすることに成功した.これらの成果は、火災時のロボット用、あるいは地雷検知用のセンサーなど多くの社会的な応用範囲をもっているものである.
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