研究課題/領域番号 |
10355035
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
梶山 千里 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (60037976)
|
研究分担者 |
田中 敬二 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (20325509)
菊池 裕嗣 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (50186201)
高原 淳 九州大学, 有機化学基礎研究センター, 教授 (20163305)
佐々木 園 九州大学, 工学研究科, 助手 (40304745)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
32,500千円 (直接経費: 32,500千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1999年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1998年度: 22,000千円 (直接経費: 22,000千円)
|
キーワード | 高分子固体 / ナノレオロジー / 表面ガラス転移温度 / 走査フォース顕微鏡 / 高分子固体表面 / 原子間力顕微鏡 / 分子鎖末端基 / 動的粘弾性 / 分子運動特性 / ガラス転移温度 / 表面分子運動 |
研究概要 |
高分子固体の表面・界面は異種の相と接しているため、固体内部(バルク)と比較して極めて異なった状態にある。このため、高分子固体の表面・界面領域の構造と物性はバルクとは著しく異なっている。 本研究では、高分子固体膜表面の動的粘弾性測定装置の試作を行い、その測定技術を確立した。その結果、高分子固体膜表面でのガラス転移温度は、膜内部と比較して、著しく低下していることを明らかにした。表面で観測される得意な分子運動特性と高分子の一次構造の関係を詳細に検討し、その発現機構についても明らかにした。表面には高分子の分子鎖末端が濃縮し、過剰な自由体積が誘起される。また、表面では空気面側に分子鎖が存在しないため、大きなスケールの分子運動が容易に達成できる。これらの理由により、高分子表面の分子運動特性は膜内部と比較して異なっていることが明らかとなった。
|