研究課題/領域番号 |
10357021
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 独立行政法人放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
小澤 俊彦 放射線医学総合研究所, 理事 (40160858)
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研究分担者 |
内海 英雄 九州大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (20101694)
長野 哲雄 東京大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (20111552)
嶋本 典夫 武田薬品創薬研究本部, 主席部員
増水 章季 日本電子分析機器技術本部, 主任
竹下 啓蔵 放射線医学総合研究所, レドックス制御研究グループ, 研究員 (70175438)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
32,240千円 (直接経費: 30,800千円、間接経費: 1,440千円)
2001年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2000年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1999年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1998年度: 15,200千円 (直接経費: 15,200千円)
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キーワード | L-バンドESR / 酸化的ストレス / トラップ剤 / 一酸化窒素(NO) / 活性酸素 / マウス / ニトロキシルラジカル / ESR imaging / X-バンドESR / フリーラジカル / 重粒子線 / スピンクリアランス / 放射線 |
研究概要 |
平成13年度は最終年度であり、共同研究者と頻繁に連絡を取り合いながら研究を推進し、4年間のまとめを行った。以下に得られた成果を箇条書きに示す。 (1)一酸化窒素(NO)に対する新しいトラップ剤を開発し、その機能を明らかにした。また、このトラップ剤を用いて放射線による生体内でのNOを直接捕捉したこと、及びNOの生成量が線量に依存することを明らかにした。 (2)L-バンドESRを用いて個体レベルでの放射線による酸化的ストレスの非侵襲的評価を行うことが可能であることを明らかにした。 (3)新規ニトロキシルプローブとして、脳内滞留性の高いCarboxy-PROXYLのアセトキシメチルエステル体を新たに開発した。このプローブはマウス尾静脈内投与により他のプローブよりも脳によく分布すること、さらにESR-CT法を用いて画像解析することで脳内に集積することを明らかにした。 (4)主要な活性酸素・活性窒素である・OH,NOを各々スピントラップ剤と反応させ、安定なラジカルを生成させ、そのスペクトル-空間画像から各ラジカルの空間情報を分離し、再度逆投影と補正を行い、各ラジカル種の二次元空間画像を構築した。 (5)細胞や組織中でのNOの動的挙動を明らかにするために、バイオイメージングプローブとしてジアミノフルオレセイン(DAF)を創製した。量子収率が低いDAFは酸素存在下NOと反応し、高い量子収率をもつトリアゾール体DAF-2Tを生成することを見出し、これを用いた高感度(検出限界:5nM)で、特異性の高いNO測定法の開発を行った。 (6)市販のESR imaging装置を画像化装置として改良し、従来の二次元画像から三次元画像データを求め、データを加工し、より正権なラジカルの位置情報を求めた。 (7)改良型ESR imaging装置を用いて、マウスの胃にスピンプローブをゾンデによる直接投与による消化器の画像を求めるとともに、このプローブにゼラチンを混ぜることで、胃への滞留性を増大させ、その継時的変化を求めた。
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