研究課題/領域番号 |
10358002
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
文化財科学
|
研究機関 | 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所 (2001) 東京国立文化財研究所 (1998-2000) |
研究代表者 |
三浦 定俊 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 保存科学部, 部長 (50099925)
|
研究分担者 |
佐野 千絵 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 保存科学部, 室長 (40215885)
山野 勝次 (財)文化財虫害研究所, 常務理事(農学博士)
木川 りか 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 保存科学部, 主任研究官 (40261119)
青木 睦 国文学研究資料館, 史料館, 助手 (00260000)
石崎 武志 (石崎 武士) 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 保存科学部, 室長 (80212877)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
28,410千円 (直接経費: 26,700千円、間接経費: 1,710千円)
2001年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2000年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1999年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1998年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
|
キーワード | 文化財 / IPM / 虫害 / 保存 / 博物館資料 / 虫害管理 / 臭化メチル |
研究概要 |
臭化メチルの2005年全廃を控え、欧米ではIPM(Integrated Pest Management、総合的害虫管理)を中心とする害虫予防策への移行がはかられているが、気候の異なるアジア地域では欧米の方法をそのまま適用できないのも事実である。 本研究では日本独自のIPMを構築することを目的とし、以下の観点から研究を行った。 (1)わが国における総合的害虫管理(IPM)のシステムの構築:わが国は温和な気候条件のため、外国における管理方法をそのまま適用できるとは限らず、わが国の気候条件や、企画展などによる頻繁な美術品の移動に対応した独自の害虫管理システムを考案していかざるを得ない。そこで、実際にわが国の美術館・博物館等において各々に適したシステムを現場のスタッフが中心となって検討し、掃除の仕方、被害のモニタリング法、被害作品の隔離の方法など具体的な項目を網羅した研究成果論文集を報告書としてとりまとめた。(2)臭化メチル燻蒸代替法の現場での運用方法の検討:各種の臭化メチル燻蒸代替法についても現場の運用法についてさらに検討をすすめ、国際会議や国内の学会等で積極的に研究発表を行った。(3)IPMおよび臭化メチル燻蒸代替法の普及:国外のセミナーを参考に、当研究所においても保存担当学芸員研修や地域研修などを通して、IPMの考え方、害虫の同定方法、管理方法、代替法などについて講習を行い、普及活動のひとつのモデルとした。また、文化財に関する初めての害虫事典である『文化財害虫事典』を公刊した。これは、各害虫の生態や防除法のほか、文化財害虫の解説、予防法、駆除法についての最新の知識やコラムが盛り込まれており、現場の方々に広く利用してもらえるものになるよう心がけた。 」
|