研究分担者 |
一杉 裕志 経済産業省, 電子技術総合研究所, 主任研究官
大堀 淳 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (60252532)
米澤 明憲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00133116)
松原 克弥 筑波大学, 電子・情報工学系, 助手 (70302396)
千葉 滋 筑波大学, 電子・情報工学系, 講師 (80282713)
関口 龍郎 東京大学, 大学院・理学系研究科, 日本学術振興会特別研究員(DC)
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配分額 *注記 |
30,200千円 (直接経費: 30,200千円)
2000年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
1999年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1998年度: 12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
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研究概要 |
内部にプログラム,データ,計算の状態を含むオブジェクトを,ネットワーク環境上で,厳格な計算機資源アクセス管理下のもとで移動・実行可能としたものをモーバイルオブジェクトと呼ぶ.インターネットに代表されるオープンな広域ネットワーク環境上で,特定のプログラミング言語設計や仮想機械設計に依存せずにモーバイルオブジェクトを実現するソフトウェア基盤であるPlanetの設計と実現を進めている.本研究では以下のような研究を行った. 1.異種CPU,異種オペレーティングシステム上でオブジェクトのインターオペラビリティを達成する方式の設計,実現,評価を行った. 2.この方式をWeb環境に適用し,アプレットシステムを,プログラミング言語や正準表現を固定せずに実現する方法を考案し,実現を行った.アプレットシステムの,異機種環境上での効率的な実装が可能となることを実証した. 3.Planetが提供する機能を活用し,インタープリタ実行に基づいたスクリプト言語Tclのモバイル化を行った.大変に少ない実現コストで,既存のプログラミング言語がモバイル化可能であることを実証した. 4.Java言語上でのモバイルオブジェクトの実現方式として,実行状態(スレッド)の移動を含むオブジェクトモビリティを効率的に実現する方法を開発した.またこの方式を拡張して,モバイルオブジェクトの実行時間を制御し,安全に実行する方式を開発した. 5.筑波大学-東京大学-京都大学-電子技術総合研究所の4サイトにまたがって構築された広域分散システム実験プラットフォームを用いて,モバイルオブジェクトの動作実験を実際に行った.
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