研究課題/領域番号 |
10400002
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
加藤 幸次 上智大学, 文学部, 教授 (00000084)
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研究分担者 |
魚住 忠久 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50144176)
高浦 勝義 国立教育政策研究所, 初等中等教育部, 部長 (40110093)
石坂 和夫 岐阜聖徳学園大学, 外国語学部, 教授 (20099906)
佐藤 有 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10125370)
浅沼 茂 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30184146)
鈴木 正幸 神戸大学, 発達科学部, 教授 (50030581)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 国際比較 / 授業記録 / 授業分析 / 理科 / 社会科 / 世界の学校 |
研究概要 |
研究の目的は、アメリカ基礎教育協会(Council of Basic Education)が主催する『世界の学校(School Around the World)』に参加し、授業を提供することにある。参加国はアメリカ、イギリス、フランス ドイツ、チェコ、ホンコンと日本である。参加者は、小学校4年、中学校2年(一部高校1〜2年)の理科(生物)、社会科(歴史)および国語(当分、国語は除外におく)の単元レベルの授業を持ち寄り、検討し、比較することになっている。日本は次の3つのタイプの学校の授業を記録し、検討し、英訳し、提供した。 (1) 第1年目は、大学付属学校の授業 (2) 第2年目は、オープン・スペース・スクールの授業 (3) 第3年目は、一般校(児童・生徒数が30人前後の学級)の授業 比較・検討にあたって、共通なフレームを作成し、それぞれの国がそれぞれの単元に対する基礎的なデータを提供した。また、3人の児童生徒(上位、中級、下位)の学習活動の足跡(student works)をそれぞれの単元について集約し、提供した。さらに、一つの単元の授業を約1時間のVTRに収め、授業の実際の姿を提供した。比較・分析にあたり、参加国はそれぞれのナショナル・カリキュラムを検討した。理科(生物)の指導内容にはかなり共通性が見られるが、社会科(歴史)には共通性が見られない。また、実際の授業の在り方は大きな違いがあることは、初頭から予想されるところであった。また、児童生徒の学習活動の足跡となると違いは大きく、結局、共通の比較のフレームができずに終わった。但し、共通なフレームとして、たとえばB.ブルームらの「教育目標の分類学」、あるいはメンバーの一人が提案した「思考過程」が話題になった。参加国の足の乱れは、それぞれの国の研究費の額によって引き起こされ、日本の場合、英語訳にも経費を大きくさいた。3ヶ年経過したが、比較分析はやっと緒についた段階と言ってよい。
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