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国立科学博物館附属自然教育園における自然生態系特別調査

研究課題

研究課題/領域番号 10400005
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境保全
研究機関国立科学博物館

研究代表者

矢野 亮  国立科学博物館, 附属自然教育園, 主任研究官 (80110112)

研究分担者 新井 正  立正大学, 地球環境科学部, 教授 (10062811)
大野 正男  東洋大学, 文学部, 教授 (80057992)
奥田 重俊  横浜国立大学, 環境科学研究センター, 教授 (00000141)
研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード自然教育園 / 都市環境 / 自然生態系の変遷 / 自然教育園生態系 / 自然の変遷
研究概要

本研究の目的は、都市環境下にある自然教育園内の植物・動物などの生物群集、大気・土壌・水収支などの無機的環境を含めた自然生態系の調査をするとともに、これまで実施した調査の結果と比較し、この20年間にどのように変遷したかを明らかにすることである。
調査の結果、泥土中の花粉分析により古代から現代までの森林の歴史的変遷、また過去120年の気候の資料から気温の上昇・湿度の低下現象が明らかになった。特に温暖化の影響で、シュロ・シダ植物・変形菌・鳥類・蝶類などで暖地性の種の侵入・定着が確認された。
この他の無機的環境の調査の結果、水収支では不透水地の増加に伴い流出量が増加していること、土壌重金属ではニッケル・鉛には変化がなく、銅・亜鉛が高い傾向を示したこと、降下ばいじんでは変化がなかったことなどがわかった。
植物群落調査では、遷移の進行に伴い園内の森林が常緑樹林化し、陽性の野草類・人里植物・低木などが減少傾向にあった。また、森林の低木層に群生していたアオキが胴枯病により激減、逆にイロハモミジが10倍に増加するなど興味深い現象も見られた。
ファウナ・フローラ調査では、菌類とササラダニで新種、地衣類とクモ類・ササラダニ類では日本初記録種、シダ植物・変形菌類・クモ類・蝶類・蛾類で希産種が確認された。前回の調査と比較すると、シダ植物・変形菌類・鳥類・陸産貝類・カイガラムシ類などは漸増、コケ類・多足類・ミミズ類・蝶類・蛾類は減少、直翅類・トンボ類は激減傾向にあった。これらの原因は、調査の精度にも関連するが、森林の常緑林化に伴う環境の変化、都市化による当園の孤立化などが大きな要因と考えられた。

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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