研究課題/領域番号 |
10400018
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鏡味 洋史 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70016476)
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研究分担者 |
石山 祐二 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70241362)
佐藤 比呂志 東京大学, 地震研究所, 助教授 (00183385)
梅田 康弘 京都大学, 防災研究所, 助教授 (10025421)
林 春男 京都大学, 防災研究所, 教授 (20164949)
西上 欽也 京都大学, 防災研究所, 助教授 (00189276)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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キーワード | コロンビア / 内陸地震 / 活断層 / 建築物被害 / 組積造 / 強震記録 / 緊急対応 |
研究概要 |
コロンビア中西部で1999年1月25日に発生した地震は現地では被災地の県名からQuindio地震と呼んでいる。調査は現地のカウンターパートであるINGEOMINAS(コロンビア地質・鉱山調査所)との調整ののち地震発生から1ケ月余り経過した3月3日から15日までの約2週間実地した。そのうち被災地の現地調査は6日から行った。その前後は首都のサンタフェデボゴタでINGEOMINASを始め、ロスアンデス大学、など各機関を訪問し情報の収集、関連資料の収集、意見の交換・討議を行った。被災地での調査はペレイラ・アルメニアを中心とする建築物被害の詳細な調査と震源を取り囲む広い地域での地変を含む全般的な被害調査と並行して行った。また、現地の行政体などの各種の対応機関を訪問し対応の経過とともに将来の防災計画などについての聞き取りを行った。 余震観測等の資料から地震の破壊領域は震源から北方に10km程度であるが、震源決定精度から本震を含め再決定する必要性が、被災地域には非常に多くの断層が認められているが活動度の再評価が先決であることが指摘された。建築物の構造種別はレンガ造が主体でありRCの柱による補強が多くなされていた。中低層の建築物ではRC柱・梁のフレームにレンガ壁をはめ込んだ形式である。また、現地で多産される竹材を多用している。被害を受けたものの多くは柱・梁の接合部の処理、構造計画上のアンバランス、施工の問題などが多く指摘される。被害分布は沢を埋めた地域が被害が著しいなど地盤条件との常連が強い。数は少ないが強震記録が複数得られており定量的解析を進めてた。緊急対応・復旧対応についての多くの記録、関連資料の分析を進めた。これらの成果をまとめ報告書を刊行した。
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