研究課題/領域番号 |
10410004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
里見 軍之 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50066685)
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研究分担者 |
溝口 宏平 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80116178)
中岡 成文 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00137358)
浅野 遼二 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90030022)
鷲田 清一 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50121900)
山形 頼洋 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60030178)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | コミュニケーション / 存在論 / 他者 / 相互主観性 / 社会 / 言語行為論 / 対話 / 言語ゲーム |
研究概要 |
現代哲学においては、英米中心に論理実証主義や分析哲学の言語哲学が隆盛をみているし、また、合意による連帯を説くプラグマティズムや、討議倫理学のコミュニケーション論も重要な位置を占めている。これらはすべて、出発点としてコミュニケーションの能力を持った人間というものを前提にし、その上で、人間どうしのコミュニケーションがどのように行われ、その可能性の条件はどのようなものであるか、を研究するものである。 これに対し本研究は、コミュニケーションによってはじめて人間が人間として存在するという面が、より基本的だと考えて、「コミュニケーションの存在論」というテーマを設定した。しかも、コード自体もまたコミュニケーションのプロセスによってはじめて存在するという存在論的な立場から、より動的なコミュニケーションの分析と基礎付けが可能になると考えた。 第一部では、言語以前のコミュニケーションも含めて、コミュニケーションの哲学的基礎付けを行った(「他者認識とコミュニケーションの基礎]など)。第二部では、哲学史のなかから問題を拾い出して論じた(「アレントの活動概念-コミュニケーションの人間的条件」など)、第三部では、個別的な諸問題を扱った([インフォームド・コンセントをいかに考えるか」など)。
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