研究課題/領域番号 |
10410012
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
塚本 明子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50064233)
|
研究分担者 |
ロシター ポール 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40199592)
ウィルソン ブレンダン (ウィルソン ブレンダー) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (80242030)
高田 康成 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10116056)
ルコア サンドラ 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40291330)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | アイデンティティ / ヨーロッパ / 個人 / A=A / イギリス / 思潮 / 言語 / 複雑系 / 思想 / 学際 / 個 / 主体 / 身体 |
研究概要 |
英国思潮に現れた「アイデンティディ」の概念に関する学際的考察 アイデンティディの概念は特に西欧的な概念であるが、これは実はすでにギリシャ思想を母体としている。「あるものはある」という同一性の定義はアリストテレス以降のヨーロッパの論理学の基礎をなしているが、これは近代の個、および個人主義のとともに、さらにヨーロッパ的概念となった。この思想はとくにイギリスのピューリタニズム、ヒューマンネイチュアの概念に特徴的である。 さてわれわれはさまざまな角度からこのアイデンティティの概念を学際的、また比較文化的に扱ってきた。サンドラ ルコアは彼女のフィールドワークをとおして、19世紀のhosmerを例にギリシャの彫刻の審美的側面とその再発見、モダニズムとの関連をさぐり、高田はキケロ伝についてプルタークにたいし、ブルーニの新しい翻訳の「差異」について考察し、ウイルソンはヴィトゲンシュタインの研究をとおして言語の相対性と言語相対論を提起し、思考への言語の影響と言語によってアイデンティティが形成、継承されるかどうか、という問題を考察している、塚本はアヂデンティティのもつ伝統そのものを問いなおし、a=aと言う形ではない、「ふり」や「演技」をてがかりとしてアイデンティティの複層性、、複雑系性を追求した。 この考察はさらに伝統のもつ技法の問題に発展したそうである。
|