研究課題/領域番号 |
10410052
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
矢内 諭 東北工業大学, 工学部, 教授 (30042261)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 中山間地域 / 高齢化の進行 / 子供の減少 / 人口減少 / グリーンツーリズム / 若い農民 / 生涯学習 / 高齢者の進行 / 地域活性化 / ボランティア活動 / 地域文化 / 地域の教育力 / 社会教育 / 学校教育 |
研究概要 |
本研究は、東北地方の各地で展開されている地域活性化対策を分析することにより、中山間地域に必要な若年世代対策を考察することを目的としている。特に、農業を社会・経済基盤としてきた東北農村の中山間地域の新しい創造的活性化対策と若年世代対策の構築を意図している。中山間地(地域、地帯)の定義は必ずしも明確になっているとは言えない。それゆえ、「中山間地域」の衰退する現実を前に、活性化対策を講じようとしている自治体は、関係部局の地域指標の基準に合わせるべく政策毎に「実態」と「計画」を作成すると言う極めて非効率的な努力を余儀無くされている。わが国では、平野の周辺部から山間地に至る、いわゆる「中山間地域」が、国土面積の約7割をを占めていて、総人口の約15%が居住し、耕地面積、農業粗生産額で全国の約4割を占めるなど、国の経済、社会において重要な役割を果たしている。しかし、「高度経済成長時代」以後、工業などとの生産力の格差の拡大がそのまま中山間地域に影響し、学校教育終了後の子供や青年たちは、都会の労動力として吸収される時代が長く続いてきた。その結果、農・山・漁村では若年世代の空洞化現象が起きている。大人たちだけが残された村々での高齢化は確実に進行し、農業はじめ地域と社会の担い手は高齢者だけになっていることも明らかであり、いずれ、このような地域社会では年齢的に巨大な茸雲の状態になることが予想される。 「中山間地域」について言えば、例えば農林業の振興、農村工業の導入や開発による就業機会の確保、学習機会の拡大など文化環境の整備、自然環境や農村景観の保全と活用、都市住民との交流などなどによって活性化を図ろうとする試みは特に注目されなければならない。特に、そのような試みにおいても若年世代対策が重要であり、本研究はその展開に注目したものである。
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