研究課題/領域番号 |
10410077
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 福岡教育大学 (1999-2000) 国立特殊教育総合研究所 (1998) |
研究代表者 |
志村 洋 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (80106153)
|
研究分担者 |
金子 健 国立特殊教育総合研究所, 視覚障害教育研究部・盲教育研究室, 研究員 (40260020)
渡邉 章 (渡邊 章) 国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究部・特殊教育情報研究室, 室長 (50175080)
岡 典子 福岡教育大学, 教育学部, 講師 (20315021)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
|
キーワード | 盲児童・生徒 / グラフィック情報 / 知覚発達 / ハプティック知覚 / 範疇情報 / マルチメディア |
研究概要 |
本研究の目的は、盲児童・生徒向けに点図や凸図に変換されたマルチメディア情報が具備すべき条件を探る基礎的な研究として、(1)視覚的なグラフィック映像を点図・凸図に変換する場合において、ハプティック知覚に適した映像の簡略化の規則性を明らかにし、(2)映像の簡略化を補う点字・音声情報、とくに範疇情報の必要最小量に関する規則性を明らかにすることであった。 目的(1)に関して、1)点図・凸図化されたグラフィック情報の理解度は、ハプティック知覚の発達段階に依存する、2)親近性の低いグラフィック情報は、点図・凸図化が情報伝達に有効である、3)表情や動き・動作の情報や背景情報は、省略できる、4)点図・凸図のlegibilityについては、人間、植物は正面図が、動物、乗り物、建造物は側面図が理解されやすいことを明らかにしたが、5)ハプティック知覚にも線の長さの錯覚が認められ、今後、legibilityとの関係でさらに検討が必要であるという課題が残った。 目的(2)に関しては、1)点図・凸図化しなくても文字情報だけで正確に伝わる情報がある、2)範疇情報の効果は、点図・凸図の空間的構造が複雑な場合には半減される、3)親近性の低いグラフィック情報には、範疇情報より説明的情報が有効である、及び4)省略化された点図・凸図情報ほど言語情報は詳細性が必要なことが明らかになった。
|