研究課題/領域番号 |
10410086
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | (財)古代学協会 |
研究代表者 |
角田 文衛 (角田 文衞) 財団法人古代学協会, 古代学研究所, 教授 (70072709)
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研究分担者 |
西井 芳子 財団法人古代学協会, 古代学研究所, 講師 (90270561)
関口 力 財団法人古代学協会, 古代学研究所, 助教授 (30216527)
山中 裕 財団法人古代学協会, 古代学研究所, 教授
古藤 真平 財団法人古代学協会, 古代学研究所, 講師 (70250058)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 仁和寺 / 仁和寺文書 / 御堂関白記 / 法成寺殿日記 / 中御堂 / 覚行法親王 / 院家 / 三僧記類聚 / 古記録 / 御室 / 伝法灌頂 / 灌頂記 / 院主 / 法親王 / 中御室御灌頂記 / 輔仁親王 |
研究概要 |
仁和寺は、父帝・光孝天皇の遺志を継いだ宇多天皇によって仁和4年(888)に創建され、皇族出身者が御室御所を営む門跡寺院の筆頭の地位を江戸時代末まで保った大寺院である。従って、仁和寺が所蔵する聖教・記録・古文書・典籍(本研究ではこれらを「仁和寺文書」と総称する)を調査・研究して学界に紹介することは、同寺の歴史についての認識を深めることにとどまらず、日本史研究の進展に資することにもなる。 本研究においては、仁和寺から協力を受け、26次にわたって文書調査を実施した。主に仁和寺歴代門跡の伝記一般や入室・出家・伝法灌頂についての記録類、そして仁和寺の伽藍とその周辺に所在した院家群の詳細を物語る記録類を対象として調査を行ったが、真言宗の教義や儀式を物語る聖教類や一般典籍の調査もあわせて行った。この調査によって得た知見に基づいて、研究組織構成員は下記の研究成果を上げた。 研究代表者の角田文衛は仁和寺文書についての概論をまとめた。山中裕は、自身の研究生活上最も深く関わってきた『御堂関白記』の写本が『法成寺殿日記』の名で仁和寺に所蔵されていることを確認し、その本文が有する問題点についての研究をまとめた。関口力は仁和寺門跡第三世の中御室・覚行法親王(1075-1105)の伝記を明らかにした。古藤は、仁和寺の伽藍と諸院家についての先行研究を再検討することと、『三僧記類聚』の書誌学的な考察を行った。禅覚(1174-1220)の撰と伝えられている同書は、真言宗の事相面の研究だけでなく、日本史・日本美術史研究においても近年注目されている書物である。
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