研究課題/領域番号 |
10410093
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
桑山 正進 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (20027551)
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研究分担者 |
船山 徹 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (70209154)
稲葉 穣 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (60201935)
高田 時雄 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60150249)
真下 裕之 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (70303899)
上原 真人 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70132743)
稲本 泰生 奈良国立博物館, 学芸課, 研究員 (70252509)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 石窟 / 仏教 / 中国 / 中央アジア / インド / 建築 / 名窟 |
研究概要 |
1.石窟の地域独立的研究の批判の上に立って、石窟の本質的問題を通地域的通時間的に俯瞰し、人文学隣接諸学の方法との連携のなかで石窟造営の歴史的全体像を求める。これが本研究の基本的方法である。 2.人文科学研究所所蔵バーミヤーン、フォーラデーをはじめとするアフガニスタンの石窟写真資料のデジタル化により、褪色する壁画カラーの保存作業をおこない、実測図の写真化と整理に基づき、バーミヤーン石窟構造の比較分析を行い、あわせて壁画色彩分析をキジル壁画との比較でおこなった。 3.英国所在タキシラ佛教遺跡発掘写真資料の蒐集と佛教寺院平面図の整理により、建築上、ガンダーラ佛教寺院構成を細部から見直し、建築石材と石組みとの分類に及び、寺院跡編年の再検討に着手することができたが、これは今後にその成果がもちこされた。なお、以上の研究によって西インド石窟寺院の窟構成とガンダーラ佛教寺院との建築構成上の比較研究を可能にした。 4.本研究所所藏漢籍に基づく文献的分析と石窟関連図書を多数蒐集することにより、バーミヤーン石窟年代を抜本的に見直すことができ、革命的な年代論を発表して本研究の最終研究報告とした。 5.本研究の補助的研究成果は、石窟成立に背景でかかわる、遠距離交易とその交通路の問題である。これについてはイスラーム時代の研究が有效であり、研究報告中にその成果を発表した。また、インド初期石窟寺院開窟にかかる問題に、中央アジア遊牧族の動向が大きく関わることをほぼ明らかにすることができたが、これについては今後の検証を未だまつ必要がある。
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