研究課題/領域番号 |
10410099
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
落合 博志 国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (50224259)
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研究分担者 |
阿部 泰郎 (安部 泰郎 / 阿部 康郎) 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60193009)
中野 真麻理 国文学研究資料館, 文献資料部, 助手 (50280532)
伊藤 正義 神戸女子大学, 文学部, 教授 (70046895)
廣田 哲通 大阪女子大学, 人文社会学部, 教授 (00094459)
田中 貴子 京都精華大学, 人文学部, 助教授 (50207106)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 文庫 / 仏書 / 写本 / 版本 / 奥書 / 識語 / 刊記 / 天台宗 / 刊本 / 日本仏教 |
研究概要 |
本研究は、正教蔵文庫(大津市西教寺内)所蔵の天台宗関係の仏書を中心とする約2,000点の典籍の奥書・識語類を含む書誌データを、本研究独自に開発したカードを用いて採取し、国文学・仏教学・日本史学・書誌学等の研究に資すべくデータベース化することを主要な目的としている。 本プロジェクトは当該科学研究費補助金交付以前の平成4年から開始されたもので、本研究はそれを継承する形で行われた。研究の基礎となる文庫所蔵資料のデータ採取は、補助金交付以前に既に半分を済ませてあったが、平成10・11年度でほぼ全点の採取を完了させた。更に平成12年度には、平成8年まで使用していた旧様式のカードを、その後改良した新様式のカードに書き換える作業を行った。 なお、カード作成に当たっては、毎年一度西教寺において原本の確認調査を実施し、データの正確を期した。これと並行してデータの入力・校正も平成10年度から順次進めていき、平成13年度までに全点のデータ入力と第一次の校正を終了した。 また、データベースの作成については目下進行の途上であるが、研究計画に掲げた「正教蔵文庫の総目録を兼ねた『正教蔵奥書・識語集成』刊行に向けての基礎原稿を交付期間内に完成する」という当初の目標は、西教寺を始め、各位の御支援によりひとまず達成することができた。 4年間に渡るデータ収集と校正の作業により、室町時代までの書物の成立や、伝授・書写の流れが如実に伺える資料を厖大に得ることができた一方で、正教蔵文庫自体に関しても、識語を通して蔵書形成の年代的過程が具体的に解明されるとともに、底本を提供した寺院や、利用された典籍の傾向が浮き彫りになるという大きな収穫があった。
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