研究課題/領域番号 |
10420012
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松里 公孝 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20240640)
|
研究分担者 |
宇山 智彦 北海道大学, スラブ研究センター, 助教授 (40281852)
下斗米 伸夫 法政大学, 法学部, 教授 (80112986)
袴田 茂樹 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (40148581)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | ロシア / ヴォルガ / 民族共和国 / エリート / 連邦制 / 脱共産主義過程 / イスラム / フィン・ウゴール / ヴォルガ中流域 / リージョン政治 / 地方自治 / タタルスタン / ウドムルチヤ / 地域主義(リージョナリズム) / イスラム改革主義(ジャディーディズム) |
研究概要 |
タタルスタン、マリエル、バシコルトスタン、チュワシで研究代表者、分担者による現地調査が行われた。委託研究の結果、6共和国中、バシコルトスタンを除く5共和国について、共和国政治クロニクル、エリート伝記、郡・市レベルでの指導者異動についての膨大なデータが集積された(うち、タタルスタン、モルドワ、ウドムルチヤについては、露語資料集として既刊)。邦語出版物としては、研究報告輯2冊『タタルスタン、ウドムルチヤにおける国家建設とエリート』、『ロシア・イスラム世界へのいざない』を出版。1999年、2000年のスラブ研究センター冬期シンポジウムにおいてパネルが組織され、海外では、1999年11月にアメリカ・スラブ学会(於セント・ルイス)で松里が、2000年10月にビシケクで宇山が成果発表。 内容的には、ロシアの民族共和国の政治体制の性格分化について比較研究し、「集権的カシキスモ」などの新しい分析概念を国際的に提唱した。ヴォルガ中流域のマクロリージョン史を16世紀まで射程に含めて分析、ロシアのイスラム研究やフィン・ウゴル史研究について橋頭堡を作った。民族起源論的な言説が共和国の現代政治に持つ意味について考察した。
|