研究課題/領域番号 |
10420014
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 愛知学院大学 (2000-2001) 大阪大学 (1998-1999) |
研究代表者 |
中谷 毅 (2000-2001) 愛知学院大学, 大学院・法学部, 助教授 (80301638)
木戸 衛一 (1998-1999) 大阪大学, 国際公共政策研究科, 助教授 (70204930)
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研究分担者 |
市川 ひろみ 今治明徳短期大学, 幼児教育学科, 助教授 (50281754)
安野 正明 広島大学, 総合科学部, 助教授 (80202365)
筒井 洋一 京都精華大学, 人文学部, 教授 (20197734)
野田 昌吾 大阪市立大学, 法学部, 助教授 (50275236)
中谷 毅 愛知学院大学, 法学部, 助教授 (80301638)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 福祉国家・社会国家 / 社会的公正 / 社会的安全 / グローバル化 / 現代国家 / 社会民対義 / グループウェア / 福祉国家 |
研究概要 |
この共同研究では「福祉国家」を「現代国家」という広い文脈で捉え、進展するグローバル化の中で諸問題に直面するヨーロッパ諸国、特にドイツを研究対象に、国家の対応力とその限界を討究した。とりわけ国家が提供する安全(セキュリティ)の低下に、その中でも社会的安全(ソーシャルセキュリティ)の劣化に分析のメスを入れた。福祉国家を支える基本理念である社会的公正という概念を取り上げ、ヨーロッパにおける社会的公正の現状、この概念が内包していた意味内容、時代に適合した社会的公正などの検討を成果にまとめた。さらにグローバル時代の福祉のあり方として、国家を超えるEUレベルでの「社会的ヨーロッパ」に向けての取り組みや国家の下位レベルで活躍する非営利組織の重要な役割に注目し、福祉国家から福祉多元主義への移行を考察した論文も用意した。また、福祉国家が国民に社会的安全を提供する一方で、国民の監視・管理を強めるという二面性を持っている点を視野に入れた研究も加えた。 本共同研究の成果は、揺らぎの中にある今日の福祉国家を上記のように複眼的に分析したところにある。変容する福祉国家を理念レベルに立ちかえり検討する必要性、福祉を一国レベルではなく様々なアクターとの関連で捉える必要性、福祉国家が提供する社会的安全を治安・対内的安全や対外的安全との関連で分析する必要性など本共同研究が提示した問題意識や分析枠組みは益々重要になると思われる。 尚、研究会での報告に向けての中間発表や研究会での議論をふまえた事後報告などの情報のやり取りは、外国に滞在中の者も含め、グループウェアを用いて実施した。
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