研究課題/領域番号 |
10430013
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策(含経済事情)
|
研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
森川 章 (2001) 名城大学, 経営学部, 教授 (20140022)
有田 辰男 (1998-2000) 名城大学, 経済学部, 客員教授 (50039799)
|
研究分担者 |
井内 尚樹 名城大学, 経済学部, 助教授 (60269785)
渡辺 俊三 名城大学, 経済学部, 教授 (20220907)
谷江 武士 名城大学, 短期大学部, 教授 (80163616)
瀬川 新一 名城大学, 経営学部, 助教授 (40226626)
渋井 康弘 名城大学, 経済学部, 助教授 (00222034)
森川 章 名城大学, 経営学部, 教授 (20140022)
山田 浩貴 名城大学, 経済学部, 助教授 (60220399)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 産業集積 / 金属加工 / 産業空洞化 / 名古屋 / 愛知県 / ネットワーク / 中小企業 / 地域政策 / 燕 / 三条 / 東大阪 / 八尾 / 下請 / 横請 / 異業種交流 / 仲間 / ピラミッド構造 / フレキシブル・スペシャライゼーション / 機械金属産業 / 機械部品工業 / 政策課題 / 工業集積 / 地域 |
研究概要 |
本研究の主要な目的は次の2点に置かれていた。 l)中京地区の産業集積の特徴を明らかにし、当地における産業空洞化問題の特殊性と政策課題を明らかにする。 2)研究によって得られる知見をもとに愛知県や名古屋市の地域産業政策を側面から支援する。 上記の研究目的を達成すべく、文献サーベイ以外の主要な研究活動は次の2つの方向で進められた。 1)愛知県の産業集積と空洞化問題の実態調査 本研究においては、これまで分析のメスが入れられることの少なかった名古屋市の機械金属産業集積の中心地域(具体的には熱田区、南区、中川区)についてアンケート調査を実施し、さらにアンケート回答企業に対してヒヤリング調査を実施した(ただし中川区のヒヤリング調査は未完)。この調査によって愛知県の機械工業集積について次のような認識を得た。 ・愛知県の三河地域と尾張地域では工業集積の構造が異なっている。 ・三河地域の工業集積は、トヨタ自動車とその関連企業を中心とする企業城下町型集積となっている。 ・名古屋市を中心とする尾張地域には、自動車関連企業が多く存在する(上記アンケート調査では3割)ものの、医療機器、工作機械、介護機器、橋梁、航空機、家電、遊戯機器、等々、様々な製作・加工に従事する企業も多い。したがって尾張地域の工業集積は、都市型集積と見なすことができる。 ・しかも両地域は密接に関連しながら相互補完的な関係にもある。 ・したがって産業空洞化問題も他の地域とはかなり異なる様相を呈している。 2)他の機械金属産業の集積地域との比較調査 本研究においては、中京地区の産業集積と空洞化問題の特徴を明瞭にするために、他の機械金属産業集積地との比較調査にも力点をおいた。具体的には、大田区(東京都)、上田市・坂城町(長野県)、東大阪市・八尾市(大阪府)、燕市・三条市(新潟県)の各地域を訪問し、現地の企業や自治体、商工会議所などに対してヒヤリング調査を実施した。この調査によって得られた知見の一端を示せば次のようであった。 ・東京圏には大田区に試作・開発関連の仕事を発注する多種多様な企業の一大集積がある。中京地区は、この発注企業群の多種多様性とその規模において東京圏に及ばない。 ・燕・三条地区に見られる産地卸商の活躍は見られない。それだけに中小企業の自社製品開発には販売面の苦労が大きい。
|