研究課題/領域番号 |
10430023
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
宮崎 久美子 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20281719)
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研究分担者 |
勝本 雅和 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助手 (90272674)
木嶋 恭一 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10134826)
渡辺 千仭 (渡辺 千仞) 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (60220901)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 技術戦略 / M.O.T.(マネジメント オブ テクノロジー) / 日米競争力比較 / 複雑システム / 分数化産業構造 / ニューエコノミー論 / 進化経済学の実態分析 / 遠隔医療の普及 / 技術革新起動 / 分散化産業構造 / 進化経済学の実証分析 / スピルオーバー / モバイル通信政策 / ソフト援用型複雑システム / 複雑系 / 技術経営システム / 日米技術戦略 |
研究概要 |
昨年度は技術経営、技術経済、システム論に基づいた学際的、先端的分析方法を開発し、日米におけるソフトウェア援用型複合システムとしていくつかのケーススタディーと理論的研究を行った。本年度はこれまでの学際的研究の結果をベースに応用研究、総合分析を実施し、ニューエコノミー論に関する総合戦略を構築した。ソフト援用型複雑システムであるデジタルテレビ開発に焦点を当て、各社の技術統合力を分析した。また、政府、企業、医療関係者など多様な参画者の協力作業によって構築される遠隔医療の初期の普及過程を分析した結果、複雑システムの利用開発においては、参加者の多様性が結果的に複雑性を生み出すと同時に、協働を可能としている点を明かにした。ソフト援用型複合システムの開発においては、高度に複雑な社会技術システムの全体的な調整が必要であり、これを行うためには技術利用開発に着目したプロジェクト評価が必要である点が解明された。ニューエコノミー論の特徴として上げられる分散化された産業構造の現象を呈している、ロボット産業の発展プロセスを分析した結果、技術革新起動のシフトにおける相互ダイナミクスを明確化した。新しい階層的モデルの導入により、技術革新起動のシフトにより生じる技術経営、政策上の課題を抽出した。全ての構造において軌跡のシフトは複雑な活動の連続を持つことが特定されたことを指摘し、構造間にはco-dynamicsが存在し、一つの構造の中の変化は関連する他の構造に変化をもたらすことを明かにした。
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